次は、昭和の大宰相、吉田茂邸のある街、【大磯駅】です★
元首相が亡くなられた時、東京では政府主催の国葬が盛大に営まれたのですが、ここ大磯でも街を挙げて葬儀をされたと聞きます★
町民の方々は元首相を誇りに思っていたのでしょうね★
車窓の風景はこの辺りからぐっとローカルな雰囲気になります★
右には目の前に迫る山、左は相模灘に続く林、車内に入り込む風はとても新鮮です★山の中腹には、みかん畑が連なり、トーンのある濃い緑色の葉が生えます★
そうそう、湘南電車のツートンカラーもこの色からきてるんだっけ★
しばらく、心地よい風を浴びれば、次の停車駅【二宮駅】です★
駅の北側に退避線が3線ほどあり、その向こうには、広いグランドと二宮小学校の木造2階建て校舎が見えます★
校門には二宮金次郎の石像もありますが、ひょっとしたら、小学校に必ず建立されている石像のルーツはここ、二宮小学校かもしれない★
・・・なんてことはないでしょうね(笑)★
次は、【国府津】です★『こうづ』と読みます★
御殿場線の始発駅です★
1889(明治22)年に東海道本線が開通した時は、御殿場線ルート(沼津まで)が東海道本線でした★
以前は、電化もされていなかったので、この駅で牽引する電気機関車から蒸気機関車に交換をしていたんです★
車窓からは、アーチ型の蒸気機関車専用のヤードが見えます★
御殿場線は、電化路線ではありませんでしたので、【茅ヶ崎駅】で出会ったような、ディーゼル車輌が乗客を乗せて出発を待っています★
御殿場線は富士山の麓を通るため勾配が急で、蒸気機関車が重連(2両連結)で貨車を引っ張る姿をよく見ましたが、マニアの間ではその姿がたまらなく格好いいと聞きます★
現在、その姿はもう見られないので、尚更そう思うのでしょうね★
次は、【鴨宮駅】です★この駅の近くを東海道新幹線が通っていますが、実はこの付近、東海道新幹線発祥の地なんです★
戦前からあった、『弾丸列車計画(東京から大阪、広島、小倉、海を渡って満州まで)』が、そのまま現在の新幹線に引き継がれ、この区間でテストの繰り返しをして、1964(昭和39)年10月1日にデビューしましたが、当時のスピード記録256kmもここで作られました★
酒勾川鉄橋を渡り、【小田原駅】に到着です★