『お客様、お客様!』
楽しく二人で盛り上がっていたので、最初は誰に対して声がかかったのか分かりませんでした★
すると、私たちに店員が近付いてきました★
名札を見ると、○○店長と書いてあります★
『お客様、大変申し訳ないのですが、お席の移動をお願いします』★
《なんだー!この店は!また移動かよ!》
『こちらのスペースに、10名程の団体のお客様をバーンと入れたいので、宜しくお願いします』★
私は、それまでの楽しい気分を壊され、最初の嫌なことを思い出させた、このバカ店長に、こう怒鳴りました★
『いい加減にしろ!何回、席を変えさせれば気が済むんだ!俺達が何かしたかよ!』★
店長は、目を丸くしながらも、
『何とかならないですかね~』
どうしても、変えたい様子★
ふと、店内を見渡すと、22時を回っていたので、かなり空席が目立っています★
他にも団体が座れる席はたくさんあるのがわかります★こういう店内状況にも関わらず、このバカ店長がツッパッてくるので、ついに私は切れました★
『おい! ○○! 俺達に怨みでもあんのか!』
『いいえ、怨みなんてありませんよ、、、私はこのスペースを空けていただきたいと言っただけです』
『俺達は、席替えを2回強要されてるんだよ! お前はそれを知ってて言ってるのか!』
『えっ? そ、そうなんですか?、、、』
『そうなんですかじゃねーんだよ! お前、店長だろ! 席を移動させてる事をなんで知らねーんだ!』
『す、すみません、誰も言わなかったもので、、、』
『ふざけんな!! お前のの店の不備を、こっちになすりつけんじゃないよ!』
『すみません、私は22時からのシフト入りだったので、そういう事を知りませんでした、今、その時の担当を呼んでお詫びさせます』
私は、店長のこの一言で、またしてもブチ切れです★
『お前は店長だろ! なんで店の責任を取れないんだ! お前の部下はなんの報告もしてないのか! しっかりしろよ! て、ん、ち、ょ、う、!』
『と、とにかく呼んできます!』
もう、こんな無責任なバカ店長に呆れ果てた私たちは、
『もう、出よう』
と、顔を見合わせてお互いに合図を打ちました★
《ったく!とんでもない店だ!》
伝票を持って、レジへ向かいました★