ファーストペンギン 日本ではじめての全盲弁護士
今日も研修。大阪弁天町まで朝早く電車にのって会場へ。今日も何人もの人に声kかけ手引きしてもらった。目の見えない私。網膜色素へ斉唱な私デスペア。ありがたいね。あと、今日は、駅の近くの歩道で、政党とおもわれる人たちがあいさつ運動をしたり、自分たちの考えを街頭演説していた。もう選挙はおわったのに、せいがでるね。
選挙といえば、選挙活動、こういった、駅前にたって、政治家や候補者はチラシ配りや、街頭演説、あいさつ運動ができる。選挙期間yっちゅうのこれらの活動は、選挙活動。その期間以外だと政治活動というらしい。もちろん、選挙活動も政治活動のひとつ。
はて、この選挙活動、政治活動は視覚障害者は活動できるのか、ひとりで、正確にいえば、障害福祉サービスの同行援護を使って選挙活動ができるのか。私の調査、役所、選挙管理委員会に問い合わせてみたところ、どうやらできる。
でも、ものの本、ネットには、こう書いてある。
同行援護事業ハンドブックQ&A(利用者編)
Q5 どのような利用が同行援護では認められるのですか?
A5 通勤や営業活動、選挙運動などの政治活動、布教などの宗教活動、通年かつ長期の外出、反社会的な活動などには利用できませんが、それ以外の日常的な外出については、社会参加や余暇活動についても認められます。
日本視覚障害者団体連合、ニッシレンが作成した同行援護のハンドブック。このニッシレンというのは、以前、ニチモウレン、日本盲人会団体連合といっていた団体。
このハンドブックでは、政治活動には同行援護は使えないと断言している。そのため、多くの視覚障害者は政治活動には一切同行援護が使えないと思い込んでいる。選挙の投票も、同行援護が使えないとおもいこんでいる人は多い。そして、その結果、視覚障害者が立候補した場合の選挙活動も同行援護は使えないと思い込んでいる人がほとんど。この思い込みは、このニッシレン、ニチモプレンのハンドブックのせい。かなりの影響力。
これは正すべきだと思う私。そこで、ニッシレンに問い合わせ。すると、全盲の日本ではじめての弁護士、タケシタさんが、話をきいてくれた。20分間の面談。私は弁天町の会議室のすみっこで、壁にむかって、ソニーのリンクバッヅを耳にいれて、iPhoneでズームに接続。大阪弁天町と東京高田馬場をつないでのネット会議。ほんと、すばらしい時代になったよね。
デスペア的選挙活動と同行援護ニッシレン竹下会長とのやりとりポイント
1、根拠はない
政治活動にも同行援護は使えるという回答を私は、市役所からもらっている。でも、タケシタ会長は使えないとだ断言。その根拠、厚生労働省の通知とかあるのかと聞くと。それは確認できていないとのこと。
ただ、このハンドブックをつくるときに、厚生労働省に目をとおしてもらっている、監修してもらっている。なので、この内容にまちがいはない。とのこと。
うーん。これは、厚生労働省にまるめこまれている可能性高いね。厚生労働省は同行援護の利用時間を削減しようしようしている立場。ニチモウレンの思い込み、政治活動には同行援護は使えないという思い込みを奇貨としているんだろうなと思う私。
一度、厚生労働省に文書などあるか、確認してみると竹下会長。どのような文書が厚生労働省から出てくるんだろうか?
2、選挙活動と政治活動
はじめ、私は選挙活動もふくめて政治活動にも同行援護は使えると主張し、タケシタ会長は、それはおかしい。だって、考えてごらんなさい。政治団体の活動を同行援護ですることはどうでしょう。私はそれはできないと思うとタケシタ会長
それに対して、私は、政治活動、政治団体の活動だからだめだというのではなく、定期的継続的な通勤通学のような外出、あるいは経済活動営業活動のひとつとして、政治活動の中にも、同行援護が認められれない活動もある。政治活動だからダメというのではなく、定期的継続的、営業活動にあたるかどうかで判断すべきと私。
ここで、平行線かなとおもったら、そこから話をすすめていくと、私もタケシタ会長も意見が一致していたことがあった。
私が、投票に同行援護は使えるとおもいますか?の私の問いに、タケシタ会長は、当然使える、使えるべき。
ならば、立候補するという参政権、その選挙活動についてはどうですか?と聞いてみる。
それは、使えるべきだと思うとタケシタ会長、。候補者としての選挙活動は同行援護は使えるべき、でも同行援護では現在は使えないと、タケシタ会長。
タケシタ会長は、選挙活動と政治活動(政治団体の活動)を峻別しているのね。
タケシタ会長も、候補者が選挙期間中に行う選挙活動には同行援護は認められるべきだという意見。これは私と同じ考え。
やっぱり、直接話してみるもんだね。文章だけのやりとりだと、なかなか真意が伝わらない。会話の中で、自分の考えが修正されるってこともおおいにあるしね。それこそが、デモクラシーだねでもでも、と言って、相手の言い分を否定するのでなく、相手の言い分の中に自分の言い分と一致することを見つけることが大事だね。
さて、次はゼンシキョーに問い合わせてみよう。ニッシレンは与党よりの視覚障害者団体、なので、政府の審議会とか自治体の協議会とかに委員を多くおくりこんでいる。一方、ゼンシキョー、全日本視覚障害者協議会は、共産党系の視覚障害者当事者団体なので、まったく審議会からはかやの外。今度は、そちらのゼンシキョーにも選挙活動と同行援護について問い合わせをしてみよう。
だれかが声をあげないと、制度ってかわらないのね。そのはじめのひとりを、ファーストペンギンっていうようだけど、おそらくそのファーストペンギンは目の見えないペンギンで、わけわからなくて海に飛び込んだんだと思う。実は、ファーストペンギンはブラインドペンギンだったと思う。そう思うと、なんか有機がでてくるね。
検証動画 全盲視覚障害者が展示案内板をさわってみた@豊中市役所 絶対手で直接さわってはいけません