現場検証
よくテレビで、犯人容疑者がその犯罪現場に立ち会わされていろいろ説明している映像がある。その容疑者のまわりにはたくさんんの警察官がとりかこんでいる。
今日のお昼前、盲人リュックを背負った視覚障害者の中年男性が、たくさんの警察官にかこまれて、横断歩道や、歩道をあるいていた。まるで、犯罪の現場検証のよう。いきかう通行人がいぶかしげに目線をなげかける。歩道のすぐわきのお店からは、女店主が出てきて、どうしたのどうしたのと不安そう。
その盲人リュックの視覚障害者中年男性は私。目の見えない網膜色素変性症な私デスペア。
数か月前に、歩道の点字ブロックの敷設がおかしい、車道のほうにとびだすように、点字ブロック誘導ブロックが敷設されている。音響式信号機もまだ青なのに音響はとまってしまう。この苦情を市役所で紙に書いて提出したら、関係機関の大阪府警、大阪府土木事務所に連絡してくれて、そこから合計8人の職員がきてくれて、私の意見を聞いてくれた。ありがたいね。
口約束だけだが、これから、歩道の点字ブロックは車道に飛び出さないような敷設に張り替えます。音響式信号機も青が点灯している間は音響をずっとならします、そその設定を近々行いますとの回答。うれしいね。
視覚障害者の声をちゃんと聴いてくれるのね。うれしいね。
警察や土木事務所の人からしても、直接視覚障害者の声を聴くことが少ないようで、しっかり私の意見も聞いてくれた。たしかに、街中に点字ブロックをよくみかけるけども、その近くに視覚障害者がすんでいない限り、あまり点字ブロックは利用されないのよね。なので、自分たちがつくった点字ブロック歩道、音響式信号機にしろ、それがほんとうに視覚障害者にとって便利で安全ンなものなのかの検証はしていないよう。それをしてほしいね。
みなさんも、ぜひ声をあげてみてね。音響式信号機の音の延長は意外と簡単にやってくれる。青信号の青の時間を流してくれというのは無理らしい、その横断歩道の青信号の長さをかえると、その隣の横断歩道、さらにその次の横断歩道への青の時間を長くしないといけないようで、青の点灯時間を延長することはとても難しいよう。
誰かが声をあげないと、音響式信号機の音は、青が点滅する2秒前に音響はとまってしまいます。視覚障害者の青の時間は、健常者のそれよりも2秒短いのです。この2秒があれば、多くの視覚障害者はなんなく横断歩道をわたりきれる。