ランチを食べた後、麩屋町通を歩いていると
突然、こんな建物に出会します。何ともレトロ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/e6/924d08b4528fca9fcc42110efb53e1ab.jpg)
「国登録有形文化財」「歴史的意匠建造物」の銘板が貼ってある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/19/09f122abe9f3088497e2ac11784b9497.jpg)
円錐形屋根でタイル張の円筒形塔屋、屋根にはフランス瓦。
格子窓を垂直方向に連ね三角屋根が突き出した部分も。
外観は蔦に被われ、塀や庭には薔薇が・・・
まるで中世ヨーロッパのお屋敷?この界隈でもまさに異彩を放っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/72/80a8c655339b2dacf42028c72be0fa5d.jpg)
実は革島外科医院の建物。今は新しい建物が隣りに建っているが
以前は医院として機能していたようです。手術室まであるとのこと。
建物は昭和11年に竣工。木造3階建て。
革島家は当地に医師として三代目、これを建てられたのは祖父ってことになります。洋館が好きだったようで、ドイツに留学されたこともあり、ドイツの城郭風の建物をってことで建てられたようです。
昭和11年、モダンな病院だったのでしょうね、周りは変わっても残していって欲しいものです。
さて、寺町通(寺町京極)をぶらぶら北上、三条通りまで戻って
三条商店街を抜けると、河原町三条の交差点。
ここらも変わってしもうた、かっぱ寿司になか卯、わたみん家にびっくりドンキーやてぇ!時代の流れとはいえ、ちと悲しい。
なんも京都の繁華街のど真ん中に進出せんでも・・・
そんな京都の街ん中でも頑なに昭和を残していてくれるお店もあるんよね。
河原町三条の東南角をちょっとだけ下ったところに・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/98/e9c6f8f5b9a1873d393912ad189ec51b.jpg)
『六曜社』って喫茶店が。創業は1950年(昭和25年)。私まだ生まれてません。
当初は地下だけだったのが、1965年ごろには一階で珈琲、地下はバーとして営業していたのが、数年前から地下も昼間は喫茶店として再度開店することになったようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/cd/dc40564dba21e53cd3ac973d3efb1faf.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/d3/ffa793cc7684f2bc0e4df75b4ca59a7c.jpg)
地下店は12:00~18:00までが喫茶、18:00~24:00はバーとして営業です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/f0/4843a8cdcf723f9cd418fd1d37deb5e4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/fb/610d5ba480dcf16793c95604c3ad075f.jpg)
紫煙漂う昔ながらの喫茶店、地下だからこそ外の喧騒から逃れられ
昭和に埋めたタイムカプセルの中に身を置ける気がします。
しかし私はこのお店の常連ではないし、今までに入った記憶もない(忘れているだけかも)。なのに、革張りの椅子に腰を下ろせば、通い詰めた店のような安らぎを感じてしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/7f/9d20a3b475783adb9c0900f42f95f370.jpg)
いつも飲んでる珈琲に、いつも欠かせないドーナッツ・・・
そんな感じでオーダーしましたよ。(^_^ゞ
珈琲は言うまでもなく美味しい!珈琲らしい珈琲を久しぶりに口にした気がした。メニューにはストレートコーヒー(深煎り)(中深煎り)(中煎り)と分けられた幾つもの種類が書かれている。私は中深煎りエチオピアモカ、家内は中煎りブラジルを注文。
注文を受けるとマスターが自家焙煎の豆を1杯分づつ挽いて、丁寧に煎れてくれる。豆を挽く時の香りも楽しみ、新しいお客さんが来る度にその香りがまた店内に充満する♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/bf/cb1a09e31a43004b0fab08d6fe28d202.jpg)
家内は只今、コーヒー練習中である。お砂糖3杯、ミルクは全量入れてしまう・・・ここの珈琲の旨さが分かったのだろうか?(^_^ゞ
ちなみにメニューの裏にはハウスブレンド、マイルドブレンド、ミルクコーヒーなどが書かれていたようだが、気がつかなかった。もちろん珈琲が苦手な方のためのメニューもある。
珈琲を煎れてくれるマスターについて、ひとこと。当然私は常連でもなく、取材をしたわけでも無いので、受け売りだが・・・
奥野修氏、この老舗喫茶店を始められたご両親から引き継がれたわけだが、シンガーソングライターとしての顔も持たれているとのこと。お昼の喫茶担当で、夜のバータイムはお兄さんと交替される。
喫茶、珈琲に関しては並々ならぬ研究者のようで、全国各地の有名店を回り修業、見聞を広められたようだ。そこで感じられたことは職人気質のコーヒー専門店、そこのコーヒー親爺が自らのコーヒー論を開陳する様には違和感を覚えられたようだ。そんな店では一部のマニア以外は楽しめない、正しいコーヒーの飲み方なんてあってたまるか!って。そんなことは個人の好みだろうし、何よりも大切なのは「くつろいで気持ち良く飲めるか」だと言うことを悟られたとか。
それにしても美味しいここの珈琲。マスターいわく「あたりまえの最低の基本ラインを守っているだけ、うちの店より不味い珈琲があればそれは何かの過程をサボっているだけでしょう」・・・という発言にもマスターの珈琲に対する美学を垣間みる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/69/2aae8aa26673a08e1110f46caa5e538c.jpg)
ここの名物でもあるドーナッツ。サクサクのクラシックタイプ、ほかほかで出てきます。1日限定個数があるらしい、お早めに。
そう言えば「スマート珈琲店」にはホットケーキがあったな。『ノスタルジックな珈琲店 by 京男雑記帳』
ついでに京都の昭和な老舗喫茶店を・・・
昭和5年(1930年)創業、「進々堂 京大北門前」
昭和7年、「スマート珈琲店」
昭和9年、「築地」。「フランソワ喫茶室」
昭和23年、「ソワレ」上の2軒とともに京都三大アンティーク喫茶なんて呼ばれてるようです。
おっと、京都の朝はイノダコーヒの香りから・・・三条堺町のイノダ
昭和15年、「イノダコーヒ」。“コーヒー”じゃなくて“コーヒ”ってとこが昭和?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/52/df0b8f1348d89769470f1d609a4e9365.jpg)
そう言えば、僕らの世代の中学生の頃は、気軽には喫茶店に入れなかったな。学校ではエレキご法度、喫茶店は父兄同伴のことって決められてたもの。(^_^ゞ
だからじゃなくても、喫茶店は大人が行くところだった。珈琲も煙草も大人の香りだったしね。当時は喫茶店に入っていく大人は知的でカッコ良かった♪いつかはあんな大人になりたいなと横目で見ながら憧れたりして・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/96/399a04ced428a57a2fd7a5a1e643d502.jpg)
意外と若者も多く来ていたな、さすがにファミリー層は地上店の方に。この地下店は大人の空間だった。当然のように全席喫煙可だしね。
珈琲の香りに紫煙はよく似合う・・・何て言ったら禁煙論者から怒られそうだけど。そう言う私も外出時は煙草を持たないから、ここでも吸ってないです。今度は葉巻でもくゆらせますか・・・
小一時間しか居ませんでしたが、ここの空間は心地よかったな。
あっ、ドーナッツはふたりで1コですよ。フォークは最初から2本ついてきたけどね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/ba/924193fef84fe8cd67139e1bd268efde.jpg)
2011.5/22、六曜社にて。
突然、こんな建物に出会します。何ともレトロ・・・
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「国登録有形文化財」「歴史的意匠建造物」の銘板が貼ってある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/19/09f122abe9f3088497e2ac11784b9497.jpg)
円錐形屋根でタイル張の円筒形塔屋、屋根にはフランス瓦。
格子窓を垂直方向に連ね三角屋根が突き出した部分も。
外観は蔦に被われ、塀や庭には薔薇が・・・
まるで中世ヨーロッパのお屋敷?この界隈でもまさに異彩を放っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/72/80a8c655339b2dacf42028c72be0fa5d.jpg)
実は革島外科医院の建物。今は新しい建物が隣りに建っているが
以前は医院として機能していたようです。手術室まであるとのこと。
建物は昭和11年に竣工。木造3階建て。
革島家は当地に医師として三代目、これを建てられたのは祖父ってことになります。洋館が好きだったようで、ドイツに留学されたこともあり、ドイツの城郭風の建物をってことで建てられたようです。
昭和11年、モダンな病院だったのでしょうね、周りは変わっても残していって欲しいものです。
さて、寺町通(寺町京極)をぶらぶら北上、三条通りまで戻って
三条商店街を抜けると、河原町三条の交差点。
ここらも変わってしもうた、かっぱ寿司になか卯、わたみん家にびっくりドンキーやてぇ!時代の流れとはいえ、ちと悲しい。
なんも京都の繁華街のど真ん中に進出せんでも・・・
そんな京都の街ん中でも頑なに昭和を残していてくれるお店もあるんよね。
河原町三条の東南角をちょっとだけ下ったところに・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/98/e9c6f8f5b9a1873d393912ad189ec51b.jpg)
『六曜社』って喫茶店が。創業は1950年(昭和25年)。私まだ生まれてません。
当初は地下だけだったのが、1965年ごろには一階で珈琲、地下はバーとして営業していたのが、数年前から地下も昼間は喫茶店として再度開店することになったようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/cd/dc40564dba21e53cd3ac973d3efb1faf.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/d3/ffa793cc7684f2bc0e4df75b4ca59a7c.jpg)
地下店は12:00~18:00までが喫茶、18:00~24:00はバーとして営業です。
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紫煙漂う昔ながらの喫茶店、地下だからこそ外の喧騒から逃れられ
昭和に埋めたタイムカプセルの中に身を置ける気がします。
しかし私はこのお店の常連ではないし、今までに入った記憶もない(忘れているだけかも)。なのに、革張りの椅子に腰を下ろせば、通い詰めた店のような安らぎを感じてしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/7f/9d20a3b475783adb9c0900f42f95f370.jpg)
いつも飲んでる珈琲に、いつも欠かせないドーナッツ・・・
そんな感じでオーダーしましたよ。(^_^ゞ
珈琲は言うまでもなく美味しい!珈琲らしい珈琲を久しぶりに口にした気がした。メニューにはストレートコーヒー(深煎り)(中深煎り)(中煎り)と分けられた幾つもの種類が書かれている。私は中深煎りエチオピアモカ、家内は中煎りブラジルを注文。
注文を受けるとマスターが自家焙煎の豆を1杯分づつ挽いて、丁寧に煎れてくれる。豆を挽く時の香りも楽しみ、新しいお客さんが来る度にその香りがまた店内に充満する♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/bf/cb1a09e31a43004b0fab08d6fe28d202.jpg)
家内は只今、コーヒー練習中である。お砂糖3杯、ミルクは全量入れてしまう・・・ここの珈琲の旨さが分かったのだろうか?(^_^ゞ
ちなみにメニューの裏にはハウスブレンド、マイルドブレンド、ミルクコーヒーなどが書かれていたようだが、気がつかなかった。もちろん珈琲が苦手な方のためのメニューもある。
珈琲を煎れてくれるマスターについて、ひとこと。当然私は常連でもなく、取材をしたわけでも無いので、受け売りだが・・・
奥野修氏、この老舗喫茶店を始められたご両親から引き継がれたわけだが、シンガーソングライターとしての顔も持たれているとのこと。お昼の喫茶担当で、夜のバータイムはお兄さんと交替される。
喫茶、珈琲に関しては並々ならぬ研究者のようで、全国各地の有名店を回り修業、見聞を広められたようだ。そこで感じられたことは職人気質のコーヒー専門店、そこのコーヒー親爺が自らのコーヒー論を開陳する様には違和感を覚えられたようだ。そんな店では一部のマニア以外は楽しめない、正しいコーヒーの飲み方なんてあってたまるか!って。そんなことは個人の好みだろうし、何よりも大切なのは「くつろいで気持ち良く飲めるか」だと言うことを悟られたとか。
それにしても美味しいここの珈琲。マスターいわく「あたりまえの最低の基本ラインを守っているだけ、うちの店より不味い珈琲があればそれは何かの過程をサボっているだけでしょう」・・・という発言にもマスターの珈琲に対する美学を垣間みる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/69/2aae8aa26673a08e1110f46caa5e538c.jpg)
ここの名物でもあるドーナッツ。サクサクのクラシックタイプ、ほかほかで出てきます。1日限定個数があるらしい、お早めに。
そう言えば「スマート珈琲店」にはホットケーキがあったな。『ノスタルジックな珈琲店 by 京男雑記帳』
ついでに京都の昭和な老舗喫茶店を・・・
昭和5年(1930年)創業、「進々堂 京大北門前」
昭和7年、「スマート珈琲店」
昭和9年、「築地」。「フランソワ喫茶室」
昭和23年、「ソワレ」上の2軒とともに京都三大アンティーク喫茶なんて呼ばれてるようです。
おっと、京都の朝はイノダコーヒの香りから・・・三条堺町のイノダ
昭和15年、「イノダコーヒ」。“コーヒー”じゃなくて“コーヒ”ってとこが昭和?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/52/df0b8f1348d89769470f1d609a4e9365.jpg)
そう言えば、僕らの世代の中学生の頃は、気軽には喫茶店に入れなかったな。学校ではエレキご法度、喫茶店は父兄同伴のことって決められてたもの。(^_^ゞ
だからじゃなくても、喫茶店は大人が行くところだった。珈琲も煙草も大人の香りだったしね。当時は喫茶店に入っていく大人は知的でカッコ良かった♪いつかはあんな大人になりたいなと横目で見ながら憧れたりして・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/96/399a04ced428a57a2fd7a5a1e643d502.jpg)
意外と若者も多く来ていたな、さすがにファミリー層は地上店の方に。この地下店は大人の空間だった。当然のように全席喫煙可だしね。
珈琲の香りに紫煙はよく似合う・・・何て言ったら禁煙論者から怒られそうだけど。そう言う私も外出時は煙草を持たないから、ここでも吸ってないです。今度は葉巻でもくゆらせますか・・・
小一時間しか居ませんでしたが、ここの空間は心地よかったな。
あっ、ドーナッツはふたりで1コですよ。フォークは最初から2本ついてきたけどね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/ba/924193fef84fe8cd67139e1bd268efde.jpg)
2011.5/22、六曜社にて。