愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

しつけができなかったムギの現在(いま)

2009-09-16 22:41:33 | 日記
☆10歳過ぎて憶えたシェラのハイタッチ
 わんこの“芸”のひとつに「お手」がある。
 ほかに「お座り」「伏せ」「待て」などが一般的だけど、こうしたわんこ芸を嫌う方々も少なくない。わが家はというと、大好きである。というより、ぼくが好きなのであって、わんこたちがどう思っているかわからないのは言うまでもない。
 
 なぜ好きなのかというと、家の中で軽く遊ぶのにこれらを混ぜるととっても楽しいからだ。床に座ったままでわんことじゃれるのはとっても楽しい。前足や後足を触ったり、背中や胸を撫でたり、耳をつまんだり、一緒に転がったり……。
 
 シェラが「ハイタッチ」を憶えたのは10歳を過ぎてからだった。遊んでいて、はしゃいでいて、はずみでやっただけのこと。
 「お手」のとき、こちらの手のひらを上に向けるのを、シェラのほうに手のひら向けて垂直に構え、「ハイタッチ」というと、シェラはすんなりハイタッチをやった。シェラにしてみれれば角度の違うお手をやっただけのことだろう。
 まさしく“はずみ”だった。
 以来、「ハイタッチ」がシェラの芸に加わった。
 
☆ムギの捨て身のハイタッチ
 一方、ムギに芸を仕込んだことがない。それでも、ムギはシェラと同じだけの芸をこなせる。
 わが家にきてからというもの、ムギの目の先にはいつもシェラしかいなかった。ムギはシェラしか見ていなかった。ぼくが何かしつけようとしてもシェラを探してぼくのことなど眼中にない。シェラも心配してぼくとムギの間に割り込んでくる。
 
 ぼくがムギに与えたコマンドをシェラが引き受けてしまう。ムギも喜んでシェラに飛びかかっていく。まるでしつけにならなかった。
 それでもムギはひととおりの芸を身につけた。シェラを見ていて憶えたのだ。
 人間の赤ちゃんでも成長の過程で“模倣”は必要不可欠なファクターである。ムギもまたシェラを模倣することで成長した。
 
 シェラにできてムギにできないのがハイタッチである。ハイタッチがどういうものなのかはわかっている。しかし、コーギーの宿命でできない。短足ゆえに前足を十分に上げることができないというわけだ。
 
 そこでムギは考えた。寝転がればハイタッチができると……。
 かくしてムギのハイタッチは捨て身の体勢(写真上)となった。

 シェラにないムギ独特の芸の個性――それが普通のお手である。
 お手をしながら、なぜかぼくの手をやさしく舐める。
 しつけは何もできなかったが、互いの心はしっかり重なっている。
 

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