☆今度はわんこの里親探しが
姫路の迷いネコの銀(その後、コハクに改名)のことで揺れ動いていたころ、会社の若いのから「フェイスブックを見てください」と声をかけられた。彼とはフェイスブック上の友達関係であるし、最近、ぼくの会社でもフェイスブックを使ったプロモーションを積極的に推し進めている。これらのプロモーションはぼくが預かる事業部でのオペレーションである。
何事かと思って仕事の手を止めてフェイスブックを開いた。彼が見てほしかったのはこれだなとすぐに分かったのが、彼がシェアした上の写真。
捨てられていた子犬の里親探しの情報であり、実は彼にいわれる前からフェイスブックのほかの友達のページで知っていた。彼もまたフェイスブックのどこからかシェアしてきていた。
会社の若いヤツは、つまり、ぼくに「里親にならないか」といいたかったのだ。
写真に写っている子はメスの子犬である。シェラを拾ったのもこのくらいのころだった。真っ黒でタレ目の不細工な、いわゆるブサカワイいパピィだった。
フェイスブックで最初にこの写真を見た瞬間、シェラと出逢ったときのことを思い出し、不意に気持ちがグラリと揺れるのを感じて慌てて写真を閉じた。
☆やっぱり茶色のメスでしょう
声をかけてきた男のページにぼくはコメントを寄せた。
「とってもほしいけどルイがいて二匹目は無理。ただでさえ、わんこに看取られるかもしれない年齢になっています。この子たちがやさしい飼主さんとめぐりあえ、幸せになってくれることをひたすら祈ってます」
コメントを書きながら、夜、反対されるのを承知で家人にこの写真だけでも見せてみようと思っていた。もしかしたら……。
写真のボードでもわかるとおり、合計4匹の子犬が里親を探している。その4匹の写真も見たが、ぼくはここに写っているメスの子に決めていた(?)。シェラのような茶色のわんこになってくれるのではないかという期待があったからだった。
夕方近くになって別の友達がぼくのコメントにレスコメントをくれた。全部の子の里親が決まったという。よかったと思う以前に、なんだかとっても寂しかった。あの写真の子をルイがもてあます場面をいろいろと想像していたからだ。
「よかったね」と心からいえなかったけど、ホッとした気持ちはある。むろん、この子たちを家族に迎えてくれる方々がこんなにも早く名乗りを上げてくれからである。この子たちを拾い上げ、フェイスブックでお世話してくれた方も含めて、世の中、捨てたもんじゃないと心から思えた。
これもまた、つかの間の楽しい夢。
いまもなお、とっても残念で悔しいけど、みんなが幸せになれてやっぱりよかった!
姫路の迷いネコの銀(その後、コハクに改名)のことで揺れ動いていたころ、会社の若いのから「フェイスブックを見てください」と声をかけられた。彼とはフェイスブック上の友達関係であるし、最近、ぼくの会社でもフェイスブックを使ったプロモーションを積極的に推し進めている。これらのプロモーションはぼくが預かる事業部でのオペレーションである。
何事かと思って仕事の手を止めてフェイスブックを開いた。彼が見てほしかったのはこれだなとすぐに分かったのが、彼がシェアした上の写真。
捨てられていた子犬の里親探しの情報であり、実は彼にいわれる前からフェイスブックのほかの友達のページで知っていた。彼もまたフェイスブックのどこからかシェアしてきていた。
会社の若いヤツは、つまり、ぼくに「里親にならないか」といいたかったのだ。
写真に写っている子はメスの子犬である。シェラを拾ったのもこのくらいのころだった。真っ黒でタレ目の不細工な、いわゆるブサカワイいパピィだった。
フェイスブックで最初にこの写真を見た瞬間、シェラと出逢ったときのことを思い出し、不意に気持ちがグラリと揺れるのを感じて慌てて写真を閉じた。
☆やっぱり茶色のメスでしょう
声をかけてきた男のページにぼくはコメントを寄せた。
「とってもほしいけどルイがいて二匹目は無理。ただでさえ、わんこに看取られるかもしれない年齢になっています。この子たちがやさしい飼主さんとめぐりあえ、幸せになってくれることをひたすら祈ってます」
コメントを書きながら、夜、反対されるのを承知で家人にこの写真だけでも見せてみようと思っていた。もしかしたら……。
写真のボードでもわかるとおり、合計4匹の子犬が里親を探している。その4匹の写真も見たが、ぼくはここに写っているメスの子に決めていた(?)。シェラのような茶色のわんこになってくれるのではないかという期待があったからだった。
夕方近くになって別の友達がぼくのコメントにレスコメントをくれた。全部の子の里親が決まったという。よかったと思う以前に、なんだかとっても寂しかった。あの写真の子をルイがもてあます場面をいろいろと想像していたからだ。
「よかったね」と心からいえなかったけど、ホッとした気持ちはある。むろん、この子たちを家族に迎えてくれる方々がこんなにも早く名乗りを上げてくれからである。この子たちを拾い上げ、フェイスブックでお世話してくれた方も含めて、世の中、捨てたもんじゃないと心から思えた。
これもまた、つかの間の楽しい夢。
いまもなお、とっても残念で悔しいけど、みんなが幸せになれてやっぱりよかった!
いまにして、ルイの元気さに手こずり、もっと小さな犬種にしておけばよかったと、そんな気もないくせに会話するわたしたちです。
むぎを喪くして、コーギー以外の選択肢は頭になかったのですから。
雑種のシェラがほしいからと思っても、似たようなわんこが簡単にいるはずもなく、あるいは、似ているからシェラの代わりに飼ってもそれはシェラではないという当たり前の事実ををルイで身にしみて知りました。
どんな子であれ、最後まで責任をもって飼う――これこそ飼主の最低限の責任ということですよね。