今回は、「染付 松岩波文 小皿」の紹介です。
これも、先日(8月21日)の骨董市で買たものです。前回紹介しました「染付 草花文 小皿」も、同日に同骨董市で買ったものですが、売っていた業者さんは異なります。
この小皿は、前回紹介しました「染付 草花文 小皿」とは異なり、疵も無く、綺麗な状態で売られていました。
従いまして、前回紹介の「染付 草花文 小皿」とは異なり、小さな皿なのに、値段が可愛らしくありません(><) 前回紹介の「染付 草花文 小皿」が、「昔10,000円、今1,000円」であったのに対し、これは、一人前の値段で売られていました(><) もっとも、時代もありそうですし、業者さんも、「藍九谷ですよ」と言っていましたので、まっ、穏当な値段かもしれません、、、。
それで、値段が可愛らしくありませんので、「どうしたものかな~」と迷いましたが、「最近では、この手の物は、なかなか市場(しじょう)に出てこないからな~」と思い、買うことにしたわけです。
染付 松岩波文 小皿
表面
骨董市で見たときは、文様は、上から順に、「松」「岩」「流水」が描かれているように見えましたので、文様としては、「松岩流水文」と表示しようと思ったのですが、どうも、一番下の文様は、「流水」というよりは「波」に近いと思いましたので、「松岩波文」と表示することにしました。
裏面
裏面の拡大
上の写真からも分りますように、この小皿は、前回紹介しました「染付 草花文 小皿」よりは全体がやや厚ぼったい造りで、高台造りにも薄く鋭いキレがありません(><) また、裏文様も江戸中期によく見られる文様に近くなっています。
そんなことから、この小皿の製作年代は、骨董市で見たときは、「江戸時代前期」はあるかなと思ったのですが、「江戸時代前期」の終り頃から「江戸時代中期」の始め頃のものであろうと思うようになりました。従いまして、「江戸時代中期」とするのが無難のように感じています。
表の文様は、いかにも「藍九谷」風ですが、「藍九谷」の特徴をまだ残している作風のものと見るのが妥当なように思われますので、やはり、この点からも、製作年代は「江戸時代前期」の終り頃から「江戸時代中期」の始め頃のものであろうと思うようになったわけです。従いまして、この点からも、「江戸時代中期」とするのが無難のように思います。
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代中期
サ イ ズ : 13.8cm 高さ2.6cm 底径9.0cm