今回は、「色絵 栗・卍文 小皿」の紹介です。
前回紹介しました「色絵 栗・花文 小皿」は平成2年に買ってきたものですが、この小皿も、同じく、平成2年に買ってきたものです。ただ、前回紹介しました「色絵 栗・花文 小皿」を買った後、2ヶ月ほど経ってから買ってきました。
この小皿の状態は酷いですよね(><) 前回紹介しました「色絵 栗・花文 小皿」は、比較的に状態が良いほうですが、これは、もう、目も当てられません(><) 破片同然です(><)
しかし、まだ、平成2年の頃は、「古九谷」の神通力は健在でした\(^O^)/ この小皿も、かつては、「古九谷」で鳴らしたのでしょう。「鯛は腐っても鯛」であるように、「古九谷は破片になっても古九谷」だったんです。こんな破片状態になっても大事に補修され、大切にされ、高額で売られていたんです、、、。もっとも、こうも大々的に補修をしては、修理代もかなりの額にはなるでしょうけれど、、、。
表面
外周部分の4箇所に卍文が描かれています。
寺院と関係があるのでしょうか?
裏面
割れも凄いですが、その補修も凄いです!
裏面の一部(その1)
裏面の一部(その2)
高台内の銘の拡大:二重角福
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代前期
サ イズ : 口径;14.3×14.7cm 高さ;2.5cm 底径;9.2cm
栗の実一つとっても、実に多彩ですね。
Drの所有物だけで、「栗からさぐる古九谷展」が開催できそうです(^.^)
と言うか、今は、「伊万里・古九谷様式」として、一括して、伊万里の古い上手の色絵を広く包含して区分しているからですね。ですから、今は、結果的に、古九谷様式にはいろんなバリエーションを包含してしまっているのだと思います。
昔は、何をもって古九谷とするのか、非常に難しかったろうと思います。現に、私も、どんなものが本当の古九谷なのか分からず、苦労しました。もっとも、古九谷など買えませんでしたから、実害はありませんでしたが(笑)。
多分、この小皿は、昔でも古九谷で通ったのだろうと思います。
しかし、私の所蔵するその他の物のうち、何点が昔でも古九谷として通ったのか分かりませんね。
でも、古九谷有田説になってから、昔は古九谷に入れなかったものも、今では、俗に、「古九谷」として通らせていただけ、自己満足出来ますのでありがたいです(^-^*)
裏から見る補修部分は
完全に枝や蔓に見えます。
それはそれで凄いなと思います。
そうですよね。実に補修が上手ですよね。周りの文様と同化するようにしているんですものね。
プロの仕事だと思いますが、補修代もかなりかかっていると思います(~_~;)
こんな破片みたいなものまで集めるんですから、普通の人からみたら、「バカみたい!」というところですね(笑)。