今朝、長年交流のあるコロンさんのブログ「Coron’s style」( https://coronstyle.exblog.jp )を見ていましたら、黒牟田焼の丸田正美さんの作品「天目釉面取壺」というものが紹介されていました。
黒牟田焼の丸田正美さんの作品といえば、そういえば、確か、我が家にもあったかな~と思い出し、コレクションノートをもとに、押入れから探し出してきました。
それは、昔、九州に旅行に行った際、黒牟田の丸田正美窯に立寄り、そこで買い求めたもので、「伊羅保流し文 鶴首壺」と「鉄絵草花文 茶碗」の2点です。昭和49年の1月のことですから、今から48年も前のことです。また、私が古伊万里第1号の「伊万里 染付 草花文 油壺」を購入したのが昭和49年の10月ですから、私が古伊万里の収集を始めるようになった時よりも前の出来事のことになります。
なお、その時、作者の丸田正美さん本人が直接これらの作品の説明をしてくれましたし、邸内に設えられていた「肥前民芸陶器館」と「黒牟田陶芸館」を案内してくれたことを思い出します。
その時は、丸田正美さんのことを、まだ若いんだな~と思いましたが、今、ネットで調べてみましたら、その時は、49歳だったのですね。その5年後に54歳で胃癌で亡くなっているようですから、若くして亡くなってしまったのですね(~_~;)
そんなこともあって、私も、丸田正美さん作の「伊羅保流し文 鶴首壺」と「鉄絵草花文 茶碗」の2点を、次に紹介いたします。
伊羅保流し文 鶴首壺
共箱と鶴首壺
立面(正面と仮定)
高さ:25.3cm 口径:2.8cm 胴径:9.4cm 底径:6.0cm
立面(正面の裏側面)
底面
鉄絵草花文 茶碗
共箱と茶碗
立面(正面と仮定)
高さ:8.5cm 口径:13.4cm 底径:6.1cm
葉の立ち上がりの所にある丸っぽい部分に2箇所辰砂が施されています。
立面(正面の裏側面)
正面よりも辰砂の赤がよりはっきりと見られます。
見込面
底面
1974年頃はまだ陶芸ブームだったのでしょうか?
私的には、当時は切手集めなんかをしていた記憶があるのですが・・・それと、理由は忘れましたが現在と同じような物価高の始まり、つまりインフレが始まった年みたいな覚えがありますが、今回はどうなることやら・・・。
drさんの黒牟田焼も伝統的な唐津をベースにしているように思われますが、特に茶碗はお茶に親しみやすい作風だなぁと感じました。久しぶりに思い出されたようですが、この際、使ってあげてくださいね。(奥様かな?)
なかなかに味わい深いです。
凛とした風格のある民芸陶器ですね。
その昔、鶴首壷と茶碗を求められたのですか。
この焼物は酒器にはピッタリだと思うのですが・・・(^.^)
古陶磁というよりは、現代陶芸に人気があったように思います。
よく、近くの笠間焼や益子焼の窯場などを巡っていました。
しかし、現代の作家物よりも古陶磁のほうが、良い物が安いように思うようになり、だんだんと古陶磁に惹かれるようになりました。
この2作品を買ったのが昭和49年1月で、古伊万里第1号を買ったのが昭和49年10月ですから、この時点では、まだ古伊万里に目覚めていなかったわけですね(笑)。
確かに、この頃はインフレも進みましたけれど、給料もどんどん上がった時期でしたね(^-^*)
今は、給料も上がりませんから、インフレもそれほど進まないとは思いますが、もしも、酷いインフレになりますと、生活も厳しくなりますね(~_~;)
久しぶりに黒牟田焼を出してみましたが、鶴首壺のほうは一輪挿しに使えそうですけれど、茶碗のほうは、今は、妻もお茶をしないので、使わない可能性が高いですね(~_~;)
当時は、民芸ブームでもありましたので、民芸調のものに惹かれわけですね(^_^)
でも、民芸調のものでも、実用としてよりは、インテリアとしてもてはやされたように思うんです。
それで、私も、実用というよりは、インテリアの意味で買ってきたように思います。
でもね~、これ、酒器にするには、鶴首壺のほうは、丈が高すぎて使いずらいですし、茶碗も、大酒呑みが使うにしても大き過ぎますね(><) どぶろくを呑むにしても大き過ぎます(~_~;)
作者に会ってお話しを聞いたというエピソードに
研究熱心で勉強を怠らないドクターさんの姿が重なります。
さすがにドクターさんです。
何となく陶磁器が好きになり、そのうちに、何となく古伊万里が好きになりました。
もっとも、古伊万里以前に集めた陶磁器の数は少ないです(~_~;)
作者に直接会って説明が聞けたことは良い思い出ですね(^_^)
作者としても、九州から遥かに遠く離れた関東から来た者と知って、嬉しかったのかもしれません。
padaは、この年に信楽に行って水指と茶釜を買っています。古い物と新しい物の違いがわかなかった頃ですね。
古伊万里と新物の伊万里がわからない!手書きと印判の違いが判らない!そのような頃でした。新物と言っても50年たてばしっとりとしてきてますね。
50年近くも前の話ですね(^_^)
懐かしい思い出話にもなりますよね。
ほんと、50年も経てば、新物にも、しっとりとした味わいが出てきますね。
そうしてみますと、美術品ってなんだろう、古美術品ってなんだろうと思うようになりますね、、、(^_^)
新物であろうと古い物であろうと、「良い物は良い」んですよね。
新物だから、それは偽物だときめつけ、美術品ではないとすることには疑問を感じるようになってきました(~_~;)
高齢になり、情熱が薄れ、判断力も鈍ってきた所以でしょうか、、、。