おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

違和感 ①

2006年02月05日 18時27分18秒 | Weblog
こんばんは。

家づくりを我が人生の仕事としているものとして、違和感を感じていることを少々。

過日お引渡しをしたお客様のお隣さんは某ハウスメーカー作なのですが、工期が弊社の3分の1で仕上がりました。

屋根には太陽光発電が乗せられ、デザインも洗練されていてかっこいいです。

ただ、室内となると、本当にさびしい限りなんです。賃貸アパートとまったくといっていいほど遜色がない。白いビニールクロス・合板フローリングに塩ビシートの建具や枠材、金太郎飴のような間取り、もちろん全てF☆☆☆☆・・・・・。

生命財産担保の家づくりが、『カタログから選ぶ』という発想でしか、できなくなってきてしまっている。

ものすごい違和感を感じるんです。

『家(HOME)』を『住宅(HOUSE)』という発想、『建てる』から『買う』という発想に転換している典型のように感じます。

『家』は単なる箱物ではない。

家族の絆・人としての情操が育まれる大切な空間なのだ。

自分の人生を、家族の個性を、生身の人間として、本当に必要な家という空間はどんなものなのか。

大変だろうけど、苦しいだろうけど、『家づくり』の機会に、深く深く考えて欲しいものです。

全ての産業がそうかもしれませんが、工業化されたものばかりで、数値化されたものばかり。『合理性の追求』 をしてきた結果、『合理性でしか』 ものの価値観を感じることができなくなってしまったように思えて仕方ないんです。

北澤工務店も、私が言っているほど完璧ではありませんが、そこにチャレンジしていることは誇りに思っています。

ほんものの家づくりとは何なのか。これからももっともと深めていきます。

おさむ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする