建築業界に対する生活者からみたイメージは、最近では姉歯事件、少し前だと悪質な訪問販売、手抜き工事や欠陥住宅、公共工事談合等など、世間様をお騒がせすることが多く、クリーンなイメージやさわやかな業界の印象はあまり感じないのが現状だと思います。
書店に並ぶ華やかな 『夢のマイホーム』 『憧れのリフォーム』 とは全くかけ離れた現実も存在するのが現状といえるでしょう。
昨日はそんな思いを彷彿とさせる、とても嫌な体験をしました。
あるお客様のリフォーム工事で、『屋根が心配だから見て欲しい』 との依頼を受けました。
30年経つお客様のお住まいは、当時流行ったセメント瓦で、セメントで成型した和型状の瓦に防水性を保つために塗装を施しているものでした。
早速自分で屋根に上がり点検をしてみました。
私は100kgも体重があるので、踏み場所を間違えたり勢いをつけたりすると私が瓦を割ってしまうという 『ミイラ取りがミイラになる』 状態となってしまいます。
慎重に周囲を見回すと写真のような現状を発見しました。
なんと、瓦が割れた後をガムテープで貼っていたのです!!
この瓦を割った人は、その事実に確実に気づいており、その事実を隠蔽しかつ、ガムテープで処置をして逃げ去ったわけです。
お客様に確認すると 『ここ数年は誰も屋根に上がっていない』 とのこと。
北側であったからか、ガムテープでも持ってしまったんですね。
更に、1階部分の屋根はそのとき塗装したと思われますが、2階の屋根は塗装されていないんです。狭い住宅地なので、お客様が工事を確認することはできなかったのです。
詐欺行為に匹敵する手抜き工事・デタラメ工事です。
こういうことを体験すると、がっかりします。
何でこんなことが起こりうるのか。なんという業界なのだ!!!と。
その要因のひとつは 『誰でも簡単に事業を始められる』 ことにあると思います。
複雑な手続きや、その道のプロフェッショナルではなくとも、『手配師』 として、誰でも業務を行うことができるのです。職人の手配能力さえあれば、誰でもリフォーム会社を起業することができるのです。
そうであるならば、お客様がガードを固めていくのは至極当然のこと。
そこに前記の様な事件が相次ぐものですから、ますます不信は募るばかり。
そして実際、私共でもあることですが、『形のないものを共に現場で作り上げていく』 という建築工事は、形になるにつれて 『イメージと違う』 『言ったことと違う』 ことが残念ながら多かれ少なかれ、必ず発生するものです。不安が募ります。
見積書を見ても専門的なところは理解できない。他社と比較しても 『高ければ不満・安ければ不安』 です。
では一体どうすればいいのか・・・・。
何度も同じことをこのブログで書くようですが、『地元の工務店』 を選んでください。社長に会って価値観に共鳴できたなら、それが一番だと思います。
またまたそんなことを感じてしまった昨日の出来事でした。
おさむ
書店に並ぶ華やかな 『夢のマイホーム』 『憧れのリフォーム』 とは全くかけ離れた現実も存在するのが現状といえるでしょう。
昨日はそんな思いを彷彿とさせる、とても嫌な体験をしました。
あるお客様のリフォーム工事で、『屋根が心配だから見て欲しい』 との依頼を受けました。
30年経つお客様のお住まいは、当時流行ったセメント瓦で、セメントで成型した和型状の瓦に防水性を保つために塗装を施しているものでした。
早速自分で屋根に上がり点検をしてみました。
私は100kgも体重があるので、踏み場所を間違えたり勢いをつけたりすると私が瓦を割ってしまうという 『ミイラ取りがミイラになる』 状態となってしまいます。
慎重に周囲を見回すと写真のような現状を発見しました。
なんと、瓦が割れた後をガムテープで貼っていたのです!!
この瓦を割った人は、その事実に確実に気づいており、その事実を隠蔽しかつ、ガムテープで処置をして逃げ去ったわけです。
お客様に確認すると 『ここ数年は誰も屋根に上がっていない』 とのこと。
北側であったからか、ガムテープでも持ってしまったんですね。
更に、1階部分の屋根はそのとき塗装したと思われますが、2階の屋根は塗装されていないんです。狭い住宅地なので、お客様が工事を確認することはできなかったのです。
詐欺行為に匹敵する手抜き工事・デタラメ工事です。
こういうことを体験すると、がっかりします。
何でこんなことが起こりうるのか。なんという業界なのだ!!!と。
その要因のひとつは 『誰でも簡単に事業を始められる』 ことにあると思います。
複雑な手続きや、その道のプロフェッショナルではなくとも、『手配師』 として、誰でも業務を行うことができるのです。職人の手配能力さえあれば、誰でもリフォーム会社を起業することができるのです。
そうであるならば、お客様がガードを固めていくのは至極当然のこと。
そこに前記の様な事件が相次ぐものですから、ますます不信は募るばかり。
そして実際、私共でもあることですが、『形のないものを共に現場で作り上げていく』 という建築工事は、形になるにつれて 『イメージと違う』 『言ったことと違う』 ことが残念ながら多かれ少なかれ、必ず発生するものです。不安が募ります。
見積書を見ても専門的なところは理解できない。他社と比較しても 『高ければ不満・安ければ不安』 です。
では一体どうすればいいのか・・・・。
何度も同じことをこのブログで書くようですが、『地元の工務店』 を選んでください。社長に会って価値観に共鳴できたなら、それが一番だと思います。
またまたそんなことを感じてしまった昨日の出来事でした。
おさむ