朝から激しいくしゃみに襲われています。連続7回8回という感じです。
先日の紀州材の視察の際、花粉症についての説明がありました。
『生命というのは、自分の命が危ぶまれると生存本能や種族保存の本能が働くんです。この森に生育するスギやヒノキも同じ。戦後大量に植林されたスギやヒノキが管理されずに荒れ果てている。雑草や風災害によって命を脅かされているために、通常では考えられないような大量の花粉を生成して、種族保存を果たそうとしている。それが花粉症の原因の一つになっている。我々山に従事するものとして、責任の一端を感じます。』 とのこと。
ただの植物であるスギやヒノキ。よくよく見ると、一本一本全て違います。60年前、あるいは100年前に同様にして植林されたのです。その間、同じような寒波、酷暑、雨や日差しを受けてきたのに、一本一本違うのです。それはまるで人間と同じです。
まっっっすぐに節もなく適度な太さで優等生のようなスギ、くねくね曲がって育っているスギ、ぐるりとねじれながら天高く伸びるスギ。やせっぽちのスギ、コブができているスギ、でぶっちょのスギ、枝が生い茂るスギ、自ら枯れていくスギ・・・・・。
スギやヒノキは、近くに植えるとお互いに競争したりするのだそうです。他にもいろいろなことを教えていただきました。まるで人間と同じです。
マタギが伐採をするときに、お神酒を上げるというのもうなずけます。一つの命を、我々のために使わせていただくわけです。
日々の業務の中に反省が浮かびます。材料を無駄に捨ててはいないか。この材料をもっと輝かせてやることはできないか。一つの命をいただいているんだ・・・・。
国産材真壁つくりの家づくりに用いられた素材たちが 『どうぞ俺たちを見てくれ』 と言わんばかりに威容を感じさせるのも、上記のような背景があるのかもしれません。
ではまた。
おさむ
先日の紀州材の視察の際、花粉症についての説明がありました。
『生命というのは、自分の命が危ぶまれると生存本能や種族保存の本能が働くんです。この森に生育するスギやヒノキも同じ。戦後大量に植林されたスギやヒノキが管理されずに荒れ果てている。雑草や風災害によって命を脅かされているために、通常では考えられないような大量の花粉を生成して、種族保存を果たそうとしている。それが花粉症の原因の一つになっている。我々山に従事するものとして、責任の一端を感じます。』 とのこと。
ただの植物であるスギやヒノキ。よくよく見ると、一本一本全て違います。60年前、あるいは100年前に同様にして植林されたのです。その間、同じような寒波、酷暑、雨や日差しを受けてきたのに、一本一本違うのです。それはまるで人間と同じです。
まっっっすぐに節もなく適度な太さで優等生のようなスギ、くねくね曲がって育っているスギ、ぐるりとねじれながら天高く伸びるスギ。やせっぽちのスギ、コブができているスギ、でぶっちょのスギ、枝が生い茂るスギ、自ら枯れていくスギ・・・・・。
スギやヒノキは、近くに植えるとお互いに競争したりするのだそうです。他にもいろいろなことを教えていただきました。まるで人間と同じです。
マタギが伐採をするときに、お神酒を上げるというのもうなずけます。一つの命を、我々のために使わせていただくわけです。
日々の業務の中に反省が浮かびます。材料を無駄に捨ててはいないか。この材料をもっと輝かせてやることはできないか。一つの命をいただいているんだ・・・・。
国産材真壁つくりの家づくりに用いられた素材たちが 『どうぞ俺たちを見てくれ』 と言わんばかりに威容を感じさせるのも、上記のような背景があるのかもしれません。
ではまた。
おさむ