おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

年末アフターサービス ③

2006年12月15日 06時12分47秒 | Weblog
年末アフターサービスの巡回訪問も、順調に進んでいます。

昨日の出来事を書いてみたいと思います。

そのOB施主様宅は16年前に新築工事をさせていただきました。『おれはいろいろな会社に頼むの嫌いだから、何でも北澤工務店に決めているから』 といつでもおっしゃってくださる男気のある豪快なお客様です。

娘さん夫婦が敷地内に家を建てることになり、2年ほど前に相談を受けました。何度か打合せを重ね、世帯分離住宅の概要、予算、間取りなどが検討されていきました。

ところがいつごろからか、打ち合わせの時間が合わなくなり、次第に伸ばし伸ばしになっていってしまいました。母屋の施主様であるお父様も 『わがいもんに任してあるから・・・・』 と不安な返事。

しばらくしてお邪魔してみると積水ハウスの車が止まっていて、着工しているではありませんか!! 『ムムムム・・・・残念!!』

それから疎遠になってしまっていました。

それで今回の年末アフターサービスです。正直なところ、訪問したくありませんでした。 『何で一言、声をかけてくれなかったんだろう、あんなに気持ちを寄せてくれていたのに・・・・。』 なんとなく相手を攻める一抹の感情があるんですね。

でも、思風先生の言葉を思い出しました。

『矛盾を内包した現実に生きるんだ』

『全ての出来事には意味と価値があるんだよ』

そうか、きっと、OB施主様もつらかったのだろう。娘夫婦が建てたかったの家と北澤工務店の家づくりが合わなかったんだ。無理押ししたいけど、娘夫婦の気持ちもわかる。でもこれまで深い関係できた工務店に合わせる顔がない、と。

娘さん夫婦にしてもそうだ。お父さんの顔を立ててあげたいけれど、生命保険担保のローンを組んでまで建てる、一生に一度の家づくり。自分たちの好みの家を建てたい。

双方共に、とってもつらかったに違いない。言うに言えなかったに違いない。家族会議の場面まで想像できてしまう。

そう思ったら、心から 『今回の件では、僕の力不足で役に立つことができなかった。力になれなくて申し訳なかった。』 という気持ちがわいてきた。すると、なんとしてでも自分からアクションを起こして、これまでと同じ関係を続けていきたいと感じるようになってきたのです。

意を決して訪問したところ、お父様であるOB施主様がいらっしゃいました。庭には立派な積水ハウスの家が建っています。

『北澤です。恒例の年末アフターサービスに巡回訪問してまいりました!!』 

明るく元気な私。

『あ、あぁ・・・、来てくれたんだ。。。。。。』

気まずそうでありながら、うれしそうな施主様。とってもいい感じでした。

小さなことなんですが、自分から一歩手を伸ばすこと。一歩足を踏み出すこと。そのことによって、世界が開けていくという体験をした出来事でした。

ではまた。

おさむ
コメント
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