予算オーバー

先ほど、離れ新築工事のお見積りを提出させていただきました。お客様はおじゃまするとつい長居してしまう、１０年来のおつきあいがある方です。

ご要望とあわせて間取りも決まり、ご予算も伺っていました。

・・・・が、なんともなんとも、その予算にたどり着かない。

監督の長澤が積算担当なのですが、あの手この手と考えてくれたものの一向に減らず、とどめは　『はぁ～しゃちょう～、すみません。エクセルの計算式がまちがってましたぁ。』　なにッ！！！とかいうことになりまして、決定的にかなりの予算オーバーとなってしまいました。

お客様宅を訪問して、正直にそのことをお話しました。もちろん正直にお話したからと言って、『予算オーバーしてもいいよ』　なんてことにはなりません。がしかし、お客様はこれまでの計画を大変気に入ってくださっているからか、ぐっと近寄って相談に乗ってくださったのです。

『こうしたらどうか、ああしたらどうか、これは必要じゃないかも、トイレはうちのを使いなさいよ、んんんんとそれから・・・』

と、一緒になっていろんなことを考えてくださいました。そして、いつものおいしい漬物や牛乳寒天をたらふくご馳走になりました。

で、ひとつの結論が出されたんです。『あれとこれとこれは譲れないけど、これとこれは譲歩します。金額はこれこれで、あとはきたざわさんの宿題。。。』　

初めは、もしかしたら断られてしまうかも、とさえ思っていましたが、そんなことを思うことさえお客様に失礼だったなぁ。ぼくはお客様の一所懸命さの理解が足りなかったなぁ。

家づくりの仕事って、学びの宝庫です。

ではまた。

おさむ