自転車に乗ってお隣の伊勢原市の駅近くまで買い物に出掛けることが時々ある。真っ正直に公共交通機関を利用すると,(190+210)×2 で往復800円もかかる。自転車というのはまことに有難いものだ。 クルマだと幾らかかるかって? そんなメンドーなこと知るかいな。
善波峠経由で国道246号を一気に走ってゆくのが最短距離のコースだが,平日はとにかく大型トラックの通行量が多く,また,道路自体もソレナリの高速走行が可能なように設計されているため,無駄に無茶にスピードを出すバカクルマも少なくない。まさにクルマ本位としか言いようがないこの国道はもともと好きじゃないので,大体が別の道を通って出掛けるようにしている。
例えば,(1)旧善波隧道からラブホの裏側にまわり246号に沿った矢倉沢古道を経て伊勢原工業団地方面に抜けたり,(2)矢倉沢古道を下ったあとで清掃工場の急坂を上り,そこから栗原,三ノ宮,山王原などの山麓地を走ったり,(3)弘法山,権現山の山腹を巡って南矢名,北矢名,鶴巻の山麓ひな段住宅地を経てから鈴川沿いに広がる農業低地を通り抜けたり,(4)同じく権現山の麓からバス通りの坂を上がって秦野高校,東海大学の前を過ぎていったん大根川の低地に下りたのち再び岡崎城趾のある丘陵に上り,八幡台の急坂を下って駅へと向かったり,(5)金目川沿いにずっと下って水神橋際で北に進路を変え,花菜ガーデンの周回道路に沿ってゆっくり走ってから豊田本郷で県道61号に出,その走りやすい県道を伊勢原に向けてスピード上げて北上する大回りコースを選択したり,他にもまだまだあるが,まぁとにかく国道246号を避けるべく いろんな道を走る。
さらに,元気のあるときなどは,(6)蓑毛から浅間山林道を上がって不動越えから大山方面に一気に下り,そこから大山参道を伊勢原の町中へと向かったりすることもある。以前,この林道を登り詰めたあと,不動越えの峠で休息中のローディーに挨拶されたことがあった。二,三言葉を交わすなかで,当方は秦野住まいでこれから下の伊勢原の町まで買い物に出掛ける途中であると告げると,さすがに呆れた顔をされたものだ。ま,人それぞれってことで。
さて,月が改まって九月になった昨日の夕方のこと。
昼頃,いったん強い驟雨があったものの,その後天気は回復したようなので,久し振りに蓑毛から浅間山林道経由で伊勢原へと行くことにした。浅間山林道界隈では最近クマ出没情報が発せられたようなので,おや,今年は随分と早いんだなぁ,なんて若干のドキドキワクワク感もありました。
蓑毛のバス停に着いたあたりで黒い雲が空一面に広がって周囲はだいぶ薄暗くなり,おまけに吹く風もかなり涼し気になってきた。ええままよ,とそのまま林道へと入る。林道を上っている途中から雨がポツポツ降り出してきて,やがてそれは徐々に強くなり,不動越えの峠に辿り着いた頃にはもはや雨足はピークに達してまさに土砂降り豪雨の様相を呈していた。夏場ゆえ,当然ながら雨具など持ってきてはおらず,薄いTシャツ一枚だ。気温も急速に低下してきて,叩きつける強い雨に身体がブルブル震えるほどだった。九月という季節を甘くみてはいかん。
さて,どうするか。と空を見上げても,どうも即座に適当な答えは見出せなかった。あいにく当方,ケータイは持っていないので,リアルタイムな雨雲レーダー状況の予測推移を確認することは出来ないのだ。いや,正確にはケータイは持っているのですが(約5年前のシンプル&オンボロ機種),緊急時の通話ないし通信でしか使用することはないので,いつもフロントバッグの底で眠っている(今が緊急時ダローガ!というツッコミは御遠慮下さい)。当然ながらパケホーダイなんかには加入しておらず,月々の料金も大体は1,300円以下で,1,500円を超えると,アチャー,今月は使いすぎたかなぁ,なんて思うくらいである。要するに現在の私にとってケータイは掛け捨て保険みたいなものだ。それもあまり必要性の高くない保険ゆえ,昨今の家庭内緊縮財政のおり,近々見直し(=解約)の余地があろうかと思っている。
余計な私情はさておき,そんなわけで,その時々の天候推移に関しては,空を眺めて雲行き風向きなどから自ら判断するしかない。木立の下でしばらく雨宿りをしていようかとも思ったが,見通し曖昧なままでそれをずっと続けるのもナンダカな気がして,結局,潔く撤退することにした。すなわち,本日は買い物中止,伊勢原側に下ることはせずに,再び蓑毛方面に向けて浅間山林道を戻ることにしたのである。叩きつけるような土砂降りの雨は間断なく続いていた。そのなかを路面に注意しながらゆっくり慎重に自転車を走らせる。林道の路面には滝のように雨が流れ,山の斜面からはときおりコロコロと小さな落石もある。この落石が要注意だ。周囲の音に耳をそばだてながら,全身ずぶ濡れになりながら,ユックリユックリとペダルを回した。土砂を交えた水しぶきが体躯の前後に絶えずビシビシと当たる感覚がある。恐らく衣類の前後は泥だらけだろう。いや衣類だけではない,靴も手足も,顔さえも泥まみれになっているかも知れない。当然ながら車体も泥だらけ(これは慣れている)。フロントバッグが完全防水仕様であるのがゆいいつの救いである。
ところで,こんな土砂降りのとき,クマさんは何処で雨宿りをしているのだろうか。走りながらそんなことを思った。根っからのアウトドア派(!)の彼らにしてみれば,こんな雨は大したことないのかも知れないが,それでも,お天気のときに比べれば,ちょっぴりブルーな気分にもなるだろう。樹林内でのジットリした憂鬱さを紛らわすため,ええままよ,と意味もなく林道に出てきて,天に向かってガオーッと一声,大手を広げて豪雨に打たれたりするかも知れない。そんなシーンに出会ったとき,こちらとしては如何ようにお相手いたしましょうか。。。
蓑毛まで下ると雨はだいぶ小降りになり,そして,田原ふるさと公園あたりまで戻ると完全に雨は上がってしまった。東の方角を見れば,何と尾根筋の上に青空さえのぞいているではないか!(ガックシ) けれど,全身ずぶ濡れの状態では,もう一度登り返す元気は寸分たりとも残っていなかった。早く家に帰って速攻で熱いシャワーを浴びることにしよ~っと。
まぁ,こんな日もございますよ。自転車活動もいろいろでアリマス。
善波峠経由で国道246号を一気に走ってゆくのが最短距離のコースだが,平日はとにかく大型トラックの通行量が多く,また,道路自体もソレナリの高速走行が可能なように設計されているため,無駄に無茶にスピードを出すバカクルマも少なくない。まさにクルマ本位としか言いようがないこの国道はもともと好きじゃないので,大体が別の道を通って出掛けるようにしている。
例えば,(1)旧善波隧道からラブホの裏側にまわり246号に沿った矢倉沢古道を経て伊勢原工業団地方面に抜けたり,(2)矢倉沢古道を下ったあとで清掃工場の急坂を上り,そこから栗原,三ノ宮,山王原などの山麓地を走ったり,(3)弘法山,権現山の山腹を巡って南矢名,北矢名,鶴巻の山麓ひな段住宅地を経てから鈴川沿いに広がる農業低地を通り抜けたり,(4)同じく権現山の麓からバス通りの坂を上がって秦野高校,東海大学の前を過ぎていったん大根川の低地に下りたのち再び岡崎城趾のある丘陵に上り,八幡台の急坂を下って駅へと向かったり,(5)金目川沿いにずっと下って水神橋際で北に進路を変え,花菜ガーデンの周回道路に沿ってゆっくり走ってから豊田本郷で県道61号に出,その走りやすい県道を伊勢原に向けてスピード上げて北上する大回りコースを選択したり,他にもまだまだあるが,まぁとにかく国道246号を避けるべく いろんな道を走る。
さらに,元気のあるときなどは,(6)蓑毛から浅間山林道を上がって不動越えから大山方面に一気に下り,そこから大山参道を伊勢原の町中へと向かったりすることもある。以前,この林道を登り詰めたあと,不動越えの峠で休息中のローディーに挨拶されたことがあった。二,三言葉を交わすなかで,当方は秦野住まいでこれから下の伊勢原の町まで買い物に出掛ける途中であると告げると,さすがに呆れた顔をされたものだ。ま,人それぞれってことで。
さて,月が改まって九月になった昨日の夕方のこと。
昼頃,いったん強い驟雨があったものの,その後天気は回復したようなので,久し振りに蓑毛から浅間山林道経由で伊勢原へと行くことにした。浅間山林道界隈では最近クマ出没情報が発せられたようなので,おや,今年は随分と早いんだなぁ,なんて若干のドキドキワクワク感もありました。
蓑毛のバス停に着いたあたりで黒い雲が空一面に広がって周囲はだいぶ薄暗くなり,おまけに吹く風もかなり涼し気になってきた。ええままよ,とそのまま林道へと入る。林道を上っている途中から雨がポツポツ降り出してきて,やがてそれは徐々に強くなり,不動越えの峠に辿り着いた頃にはもはや雨足はピークに達してまさに土砂降り豪雨の様相を呈していた。夏場ゆえ,当然ながら雨具など持ってきてはおらず,薄いTシャツ一枚だ。気温も急速に低下してきて,叩きつける強い雨に身体がブルブル震えるほどだった。九月という季節を甘くみてはいかん。
さて,どうするか。と空を見上げても,どうも即座に適当な答えは見出せなかった。あいにく当方,ケータイは持っていないので,リアルタイムな雨雲レーダー状況の予測推移を確認することは出来ないのだ。いや,正確にはケータイは持っているのですが(約5年前のシンプル&オンボロ機種),緊急時の通話ないし通信でしか使用することはないので,いつもフロントバッグの底で眠っている(今が緊急時ダローガ!というツッコミは御遠慮下さい)。当然ながらパケホーダイなんかには加入しておらず,月々の料金も大体は1,300円以下で,1,500円を超えると,アチャー,今月は使いすぎたかなぁ,なんて思うくらいである。要するに現在の私にとってケータイは掛け捨て保険みたいなものだ。それもあまり必要性の高くない保険ゆえ,昨今の家庭内緊縮財政のおり,近々見直し(=解約)の余地があろうかと思っている。
余計な私情はさておき,そんなわけで,その時々の天候推移に関しては,空を眺めて雲行き風向きなどから自ら判断するしかない。木立の下でしばらく雨宿りをしていようかとも思ったが,見通し曖昧なままでそれをずっと続けるのもナンダカな気がして,結局,潔く撤退することにした。すなわち,本日は買い物中止,伊勢原側に下ることはせずに,再び蓑毛方面に向けて浅間山林道を戻ることにしたのである。叩きつけるような土砂降りの雨は間断なく続いていた。そのなかを路面に注意しながらゆっくり慎重に自転車を走らせる。林道の路面には滝のように雨が流れ,山の斜面からはときおりコロコロと小さな落石もある。この落石が要注意だ。周囲の音に耳をそばだてながら,全身ずぶ濡れになりながら,ユックリユックリとペダルを回した。土砂を交えた水しぶきが体躯の前後に絶えずビシビシと当たる感覚がある。恐らく衣類の前後は泥だらけだろう。いや衣類だけではない,靴も手足も,顔さえも泥まみれになっているかも知れない。当然ながら車体も泥だらけ(これは慣れている)。フロントバッグが完全防水仕様であるのがゆいいつの救いである。
ところで,こんな土砂降りのとき,クマさんは何処で雨宿りをしているのだろうか。走りながらそんなことを思った。根っからのアウトドア派(!)の彼らにしてみれば,こんな雨は大したことないのかも知れないが,それでも,お天気のときに比べれば,ちょっぴりブルーな気分にもなるだろう。樹林内でのジットリした憂鬱さを紛らわすため,ええままよ,と意味もなく林道に出てきて,天に向かってガオーッと一声,大手を広げて豪雨に打たれたりするかも知れない。そんなシーンに出会ったとき,こちらとしては如何ようにお相手いたしましょうか。。。
蓑毛まで下ると雨はだいぶ小降りになり,そして,田原ふるさと公園あたりまで戻ると完全に雨は上がってしまった。東の方角を見れば,何と尾根筋の上に青空さえのぞいているではないか!(ガックシ) けれど,全身ずぶ濡れの状態では,もう一度登り返す元気は寸分たりとも残っていなかった。早く家に帰って速攻で熱いシャワーを浴びることにしよ~っと。
まぁ,こんな日もございますよ。自転車活動もいろいろでアリマス。