『福岡県立大 本返却しない学生の卒業証書保留』という見出しの記事(by毎日新聞)が,昨日のインターネット・ニュースとして配信されていた。何でも,同大学の今春卒業予定者のうち21人が,付属図書館で借りた本(計51冊)を再三の督促にもかかわらず未だ返していないとのこと。さらに,大学の調査では一昨年には28人が計58冊を返却せずに卒業してしまったとのことだ。わかります,わかります。大学側のイライラも,学生側のアタフタも。それら未返却本のうちの何冊が後日メデタク図書館へと戻るのかは当方の与り知らぬところであるが,恐らく何パーセントかは既に学生の手元にはないでしょう。全国各地に散逸し,新たな所有者の元で第二,第三のシアワセな人生を送っていることでありましょう。
この手の「公共図書館チョロマカシ本」がどこに流れてゆくのか。それを追跡するのはそう簡単ではないだろうが,いずれにしても,図書館ラベルやバーコードを丁寧に剥がされ,場合によっては表紙のコーティング・フィルムを剥がされ,若干の化粧直しを施されたのち,いざ,各地のマーケットへと旅立ってゆくのは確かなことだ。
高価なものは古書店に出る。もっぱら二流以下の古書店の守備範囲で,老舗店はさすがにこの類のモノには手を出さないはずだ(少なくとも表向きは/でも最近はどうか知らん)。小説だとか実用書だとか試験対策本などの安価なものは古書店では見限られた挙げ句ブック・オフなどに流れる。加えてここ数年は,インターネット・オークションへの個人出品という形態での流出が目立っている。むしろ,こちらの方が主流になりつつある,と言ってもよいだろう。何となれば,古書店によるネット販売の場合は「特定商取引法」に基づく諸々の縛りが常に介在するのに対して,個人名を騙ったネット・オークションの方は基本的に「青森のリンゴ売りのアンちゃん」や「信州の味噌屋のオッサン」と同じゲリラ商法の範疇,売ったモン勝ちの世界なわけだから。私の印象では九州方面(特にフクオカ)および関西方面(特にオオサカ)にはそれらの確固たる「裏マーケット・システム」が形成されているような気がする。いわば文化の爛熟状態にあるエリア,消費者にとっては魅力的なエリアといってよいだろう。
あ,以上のブツブツは,過去にこの手の本を古書店で,ブックオフで,ヤフオクで何冊も何冊も入手した(当然,アタリもあればハズレもありました)経験にもとづく一介の素人による憶測的ヨタ話であります。ツマンナイ話題提供で恐縮です。関係各方面の方々は,お気になさりませぬ様。
この手の「公共図書館チョロマカシ本」がどこに流れてゆくのか。それを追跡するのはそう簡単ではないだろうが,いずれにしても,図書館ラベルやバーコードを丁寧に剥がされ,場合によっては表紙のコーティング・フィルムを剥がされ,若干の化粧直しを施されたのち,いざ,各地のマーケットへと旅立ってゆくのは確かなことだ。
高価なものは古書店に出る。もっぱら二流以下の古書店の守備範囲で,老舗店はさすがにこの類のモノには手を出さないはずだ(少なくとも表向きは/でも最近はどうか知らん)。小説だとか実用書だとか試験対策本などの安価なものは古書店では見限られた挙げ句ブック・オフなどに流れる。加えてここ数年は,インターネット・オークションへの個人出品という形態での流出が目立っている。むしろ,こちらの方が主流になりつつある,と言ってもよいだろう。何となれば,古書店によるネット販売の場合は「特定商取引法」に基づく諸々の縛りが常に介在するのに対して,個人名を騙ったネット・オークションの方は基本的に「青森のリンゴ売りのアンちゃん」や「信州の味噌屋のオッサン」と同じゲリラ商法の範疇,売ったモン勝ちの世界なわけだから。私の印象では九州方面(特にフクオカ)および関西方面(特にオオサカ)にはそれらの確固たる「裏マーケット・システム」が形成されているような気がする。いわば文化の爛熟状態にあるエリア,消費者にとっては魅力的なエリアといってよいだろう。
あ,以上のブツブツは,過去にこの手の本を古書店で,ブックオフで,ヤフオクで何冊も何冊も入手した(当然,アタリもあればハズレもありました)経験にもとづく一介の素人による憶測的ヨタ話であります。ツマンナイ話題提供で恐縮です。関係各方面の方々は,お気になさりませぬ様。