久しぶりに風邪を引いた。不肖ワタクシここ数年来は寄る年波に翻弄されながら内科・外科ともども様々な病を罹患してきたのだけれども,こと風邪に関してはほとんど無縁の日々を過ごしていたように思う。そういえば1ヶ月ほど前,風邪をこじらせているという知人と電話で話したとき,バカは風邪引きませんから~,などとにこやかに応対したのだが,その軽口たたいた報いだろうか,冬が終わる今頃になってCC(コールドをキャッチ)してしまった。過去帳をひもといてみると,いちばん最後に風邪を引いたのが2006年4月4日である。その時は確か春先の花粉症がひどくなったと見紛う程度の比較的軽い風邪だったと思う。爾来,ほぼ2年振りの敗者復活ということになる。
思い当たるフシとして,先々週の土曜日,箱根の足柄峠方面へ自転車で出掛けたことが挙げられる。大変お天気の良い暖かな日であったので,道中ノンビリとあちこち寄り道をして,帰りがけには約30年振りくらいで内川上流にある「夕日の滝」にも立ち寄った。昔来たときの記憶はほとんど消え失せており,初めて訪れる観光名所のようでそれなりに新鮮な感じがした。オフシーズンのことゆえ滝見客もほとんど来ておらず,わずかに家族連れが1組,まだ若い父母と幼稚園くらいの姉弟の計4名が寒さに震えながら滝を見上げていたのみであった。滝の少し下にあるキャンプ場では,ロクに陽の当たらないテント・サイトに5~6名の高校生らしき若者たちが集まって,健気にも元気にもワイワイ楽しげに雑談していた。女の子も混じっていたようだった。この春,高校を卒業した連中かも知れない。いやぁ,若いってイイですねぇ。
時刻も大分夕方近くになってきたので,そうそうゆっくりもしておられず,日が暮れぬうちにと帰路につくことにした。来たときと同じ道を帰るのもツマラナイと思い,夕日の滝から痩せ尾根ひとつ隔てた南側にある狩川沿いの林道(黒白林道?)の方へと回った。こちらは初めて来る場所である。北東に開けた谷なので,午後も遅い時間帯には天気晴朗なれども陽は全く当たらず,大変寒々としていた。路傍にはところどころに残雪もある。林道の法面が崩壊している場所も何箇所か見られ,路面も全体にやや荒れ気味であった。それがためであろうか,あるいはこの時期ゆえのことなのか,林道にはヒトやクルマの気配は全くなく,また,当方はMTBで2.3インチの太いタイヤを履いていたので,この程度の道であればゼンゼン恐るるに足らずとばかり,谷間の細道を里に向かって一気に高速で,まるで則巻アラレのようにキ~~~ンと調子にのって突っ走ってしまったのである。途中,狩川マス釣り場で,ルアー釣り人の様子を拝見するために一寸停止したのみである。さらに,その先で県道78号に出てからも,南足柄市中心部付近までの約4km近いまっすぐな下り坂を,これまた一気に気持ちよく走り下った。 この「アラレちゃんダッシュ」が今回の敗因となったであろうことは,ほぼマチガイナイ。
その日は特に何ともなく帰宅したが(自転車疲れは当然ありました),翌日から喉の具合が調子悪くなり,さらに二日ほどして,喉のイガイガに加えてイタミも伴うようになって本格的な喉風邪へと突入した。幸い,寝込んだのは正味一日だけであったが,その後もなかなか回復せず,現在でも喉の不調が多少残っている。ただ自転車の方は何とか乗れるようになった(20km/day程度なら)。残りの人生をオモンバカリつつ,健康であることの有り難さをシミジミ感じている今日この頃である。
という次第で,はい,バカでも風邪は引くものです。というか,この場合「バカだから風邪を引く」と言った方が宜しいか。
思い当たるフシとして,先々週の土曜日,箱根の足柄峠方面へ自転車で出掛けたことが挙げられる。大変お天気の良い暖かな日であったので,道中ノンビリとあちこち寄り道をして,帰りがけには約30年振りくらいで内川上流にある「夕日の滝」にも立ち寄った。昔来たときの記憶はほとんど消え失せており,初めて訪れる観光名所のようでそれなりに新鮮な感じがした。オフシーズンのことゆえ滝見客もほとんど来ておらず,わずかに家族連れが1組,まだ若い父母と幼稚園くらいの姉弟の計4名が寒さに震えながら滝を見上げていたのみであった。滝の少し下にあるキャンプ場では,ロクに陽の当たらないテント・サイトに5~6名の高校生らしき若者たちが集まって,健気にも元気にもワイワイ楽しげに雑談していた。女の子も混じっていたようだった。この春,高校を卒業した連中かも知れない。いやぁ,若いってイイですねぇ。
時刻も大分夕方近くになってきたので,そうそうゆっくりもしておられず,日が暮れぬうちにと帰路につくことにした。来たときと同じ道を帰るのもツマラナイと思い,夕日の滝から痩せ尾根ひとつ隔てた南側にある狩川沿いの林道(黒白林道?)の方へと回った。こちらは初めて来る場所である。北東に開けた谷なので,午後も遅い時間帯には天気晴朗なれども陽は全く当たらず,大変寒々としていた。路傍にはところどころに残雪もある。林道の法面が崩壊している場所も何箇所か見られ,路面も全体にやや荒れ気味であった。それがためであろうか,あるいはこの時期ゆえのことなのか,林道にはヒトやクルマの気配は全くなく,また,当方はMTBで2.3インチの太いタイヤを履いていたので,この程度の道であればゼンゼン恐るるに足らずとばかり,谷間の細道を里に向かって一気に高速で,まるで則巻アラレのようにキ~~~ンと調子にのって突っ走ってしまったのである。途中,狩川マス釣り場で,ルアー釣り人の様子を拝見するために一寸停止したのみである。さらに,その先で県道78号に出てからも,南足柄市中心部付近までの約4km近いまっすぐな下り坂を,これまた一気に気持ちよく走り下った。 この「アラレちゃんダッシュ」が今回の敗因となったであろうことは,ほぼマチガイナイ。
その日は特に何ともなく帰宅したが(自転車疲れは当然ありました),翌日から喉の具合が調子悪くなり,さらに二日ほどして,喉のイガイガに加えてイタミも伴うようになって本格的な喉風邪へと突入した。幸い,寝込んだのは正味一日だけであったが,その後もなかなか回復せず,現在でも喉の不調が多少残っている。ただ自転車の方は何とか乗れるようになった(20km/day程度なら)。残りの人生をオモンバカリつつ,健康であることの有り難さをシミジミ感じている今日この頃である。
という次第で,はい,バカでも風邪は引くものです。というか,この場合「バカだから風邪を引く」と言った方が宜しいか。