去年は優勝,今年は参加賞 (体操競技大会)

1998年11月24日 | タカシ
 昨年,思いもよらぬ輝かしい成績をおさめてからはや1年,再びめぐってきた『第二回とびうお体操競技大会』において,今年は実力通りにというか順当にというか,参加賞におわってしまったタカシである。

 いちおうバカ親の希望的予測としては,「跳び箱」は無理としても「マット」の方は上手くいけば10位以内の入賞にすべり込めそうかな?なぞと密かに期待してはいた。けれど,そうそう甘くはない。バランスでの大失敗が大きく響いて得点は8.0であった。はい,残念でした。

 正直なところ,改めて正当な評価を受けたという思いはある。体操競技において最も重要な基礎体力,運動能力,集中力などのいずれもが,タカシは同年齢の子らに比べて明らかに劣っている(取柄といえば丁寧にやることくらいか)。大会で上位入賞した子たちの演技を見るにつけ,彼我の実力の差は歴然,これで入賞したらそれこそバチが当たる。

 それでも,表彰式が終わった後,悔しい思いが急にこみあげてきたのかタカシは母にすがってクククククーっと泣きだした。何が悔しいのか,それとも何が悲しいのか。多分タカシはタカシなりに去年の栄光を自らの内に引きずっているのだろう。シカシ,ソレハ幻影ナノダヨ,ヌケガラナノダヨ,と声をかけてあげたかったが,二階の観客席に座る父にはそれも叶わず,フロアーの片隅で寄り添う母子を遠くからぼんやりと眺めているしか能がなかった。そんな母子にタケダ先生が近づいてきて励ましの声をかけてくれた。アリガタイことである。

 でもねタカシ,オトウサンはタカシが跳び箱の6段を楽に跳べるようになったことがうれしいよ。1年前は3段すら満足に跳べなかったじゃないか。その元気に動く姿を見るだけでも,タカシが体操を続けていて本当によかったと思うよ。
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