アキラはお風呂が大好きだ。朝,寝起きが悪くてグズっているときなど,お風呂に入らせるといっぺんで機嫌がよくなる。今朝などは9時頃から10時近くまでず~っと一人で楽しそうに入っていた,というか漬かっていた。無論ふつうのお湯ではなくほとんど水風呂状態なので,むしろプールで水浴といった方が適切かもしれないが。
時々のぞきにゆくと,訳のわからない歌を次々と口ずさんでいたり,手足広げて泳ぐマネをしたり,仰向けになってデレ~ンと横になったり,はてはオシリの下に湯オケを置いてぐるぐると身体を回転させたり(何の意味があるのだろうか?)それはもう実に楽しそう。シアワセここに極まれリ,まさに三才児の庄助さんだ。
海に発した命ゆえ,盲のように海を見る..... 不覚にも谷川俊太郎のそんなフレーズを思い出してしまう父である。
しかるに一方で想像するに,これだけ“水との相性がいい”からといってスイミング・スクールなどに行かせたとしたら,多分すぐに通学拒否するに違いない。要するにアキラは他人に指示されたり縛られたりするのはイヤ,とにかく無手勝流に気ままにやりたいんだよね。