はじめてのさくぶん

1998年06月20日 | タカシ
 先日,タカシが学校からプリントを持って帰ってきた。見ると,『はじめてのさくぶん』というタイトルのもとに,国語の時間に1年1組のひとりひとりが初めて書いた文章のコピーが載っていた。担任のコバヤシ先生いわく「ほんの一文ですが、その子の顔を思い浮かべて読むと、それぞれ味わいがあり、文のむこうがわにドラマも見えかくれして楽しいです。記念すべき作文の最初の一歩です。それぞれのがんばりを、ほめてあげてください。」

 確かに男女6才にして十人十色。いろんな子供にいろんな個性あり,能力あり,生活あり,なかなかに興味深いものがある。たとえば,タカシの親しいオトモダチはこんな風に書いている。

 
 ショウくん
  『ぼくは、いもうととかいものにいきました。』

 ヒロキくん
  『ぼくは、おとうさんとやきゅうをしました。』

 モエコちゃん
  『わたしは、おかあさんととらんぷをしました。』

 ちょっと上手な子になると次のように書く。
  『わたしは、きのうおねえちゃんとべっとでかんじのほんをよみました。』

 そしてタカシだが,あれま,こんなことを書いていた。
  『ぼくは,きのうおしごとにいっておしごとであそびました。』
 

 何だろう,これは? いや無論オトウサンには了解できるのだが,他の人々にはこの作文がどのように理解されるのだろうか。見方によっては実にシュールな文章である。そう見ないヒトは,単なる舌足らず,語彙の理解力不足及び文章構成力が未熟,思考方法が少々分裂気味,要するに“変な子”と受け取るであろう。はぁ,もっともで。

 でもねタカシ,そんなこといちいち気にしなくてもいいよ。まだ小学校に入ったばかりじゃないか。失敗を恐れてはいけない。オベンキョウはこれからだ。オトウサンは,こんな文章を書けるまでに成長したタカシをむしろ素直に喜びたいと思う(ただやはり,ちょっと“粗忽者”の感は否めないけどね)。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« お風呂でシアワセ | トップ | タカシ・スナップ (急坂を... »
最新の画像もっと見る

タカシ」カテゴリの最新記事