いつもと同じ朝。。。

2013年05月08日 | 日々のアブク
 私の二階の部屋には東側に小さな窓がふたつ,南側に大きな掃き出し窓がひとつある。未明の4時を過ぎたころ,部屋の明かりを消し,すべての窓のカーテンを全開にする。そして,やや堅めのデスクチェアに座ってコーヒーなど飲みながらぼんやり静かに夜明けを迎える。

 東の窓からは相州大山から弘法山方面へと南に延びる尾根がやや遠くに望まれる。標高200~400mほどの ゆったりとした低山の連なりである。その尾根筋のスカイラインが時間とともに徐々にうっすらと白みはじめる。そして4時半頃には山並の辺縁もだいぶ赤みを帯びてくる。空と大地の境界が一層明瞭になる。早起き鳥たちのさえずりも賑やかになりはじめる。スズメのチュンチュンやシジュウカラのツピーツピーが絶え間なく聞こえ,それに合いの手を入れるかのようにカラスのカァカァがときおり混じる。あぁ,今日も好い天気になりそうだ。

 若年の頃,こんな夜明けを いろんな場所で迎えたような気がする。北八ヶ岳の山麓だったか,オホーツク沿岸の寒村だったか,日本海に面した防風林の片隅だったか,九州は日向灘の古い城下町だったか,北関東の山間部の侘びしい温泉地だったか。 あるいは,臨海コンビナートの一角にある巨大火力発電所の放水口付近で,終夜作業の合間に疲れ切った身体を横たえて束の間の休息に浸っていたときだったか知らん。。。

 午前5時近くになれば もう完全に朝である。空には一点の雲もなく,朝の空気はヒンヤリとして清澄だ。まだ5月初旬だというのに ほんとうに夜明けが早くなった。バス通りの方を眺めると,背広を着てショルダーバッグを肩にたすき掛けにして自転車(通勤マウンテンバイク?)を漕ぎながら道を急ぐサラリーマン風の若い男が眼に入る。路線バスの始発は5:40だ。それに対して小田急の始発電車は5:03とかなり早い。今日もお仕事頑張って下さいね! また,早足ウォーキングのジジ・ババなども元気よく通り過ぎる。タバコを吸いながらひとりノンビリ歩いているジーサンもいる。当然ながらビュンビュンの通勤グルマだって何台も走り去ってゆく。

 それから,いつも決まってこの時間に白い大型犬の散歩をしている人を二人(二組)見かける。イヌの種類はグレート・ピレニーズとボルゾイ。その散歩姿を眺めていると,いかにもシンドソウで大変そうで,まるでイヌに飼われているようにも見受けられるが,ま,それもまたシアワセな日々なのだろう。

 こうして今日も一日が始まろうとしている。それがあと何回なのかは知ラネドモ。。。
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