おとうさん,ダメじゃないかー!

1998年06月16日 | アキラ
 改めて言うまでもないことだが,アキラはヘソ曲がりだ。例えば,家に居る時のアキラはしばしば意味もなくオシッコを我慢し続ける。特に何かの遊びに夢中になっているわけでもない場合でも,だ。傍で観察していても,あからさまなモジモジ君状態が断続的に見られたりするものだから「アキラ,オシッコじゃないの?」と時々促してみる。けれど大概は「でないよー」というつれない返事。そしてぎりぎり我慢したあげく最後の間際になって,急に慌てて「オシッコ,オシッコ!」と言いながらトイレに向かって走り出す。そうして「早くっ,早くっ! ああ,セーフ!」などと一人でブツクサ言いながら用を足す。何の得があって我慢するのか? 無論何もありはしない。要するに,父の言うことを素直に聞く耳を持たないヘソ曲がり小僧,アンチ・イエスマンなのだ。

 もうひとつ。最近では幼児園でいろんなコトバ,というか言い回しを覚えてくるようだ。「おとうさん,ダメじゃないかー!」とか「それはチガウでしょうがー!」とか「何でそうなるんだよー!」とか,いずれも叱責の言葉である。多分,アキラ自身が幼児園でオトモダチの誰かからそんな風に言われているのだろう。そして家では,それらの新しい言葉による表現は主として父に対して(一部は兄に対して)試用される。それはそれで良しとしよう。たとえ不穏当な言葉であれキタナイ言葉であれ,自己表現を多様化させてゆくことは幼年期の性格形成に須く必要なダンドリである。ところがその一方で,最近では母に対する甘えの度合がかなり増してきたようでもあり「ママだっこ!」という言葉がしばしば聞かれるようになった。こちらの方は何というか,素直に良しとするわけにはいき難いものがある。

 父と母との役割分担,それがアキラ主導で決められている昨今であります。
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