最近では「漢字大好きっ子」になってきた

2002年07月03日 | アキラ
 以前からその兆候はあったようだが,最近とくに,アキラは《漢字大好きっ子》になっている。

 「ぼく,2年生で習う漢字,もう全部読めるよ!」

 なんて言いながら,居間の壁に貼り付けた『二年生漢字ポスター』の字を端から順々に読んでいったり,あるいは,TVゲームを終えて一休みをしている時などに『くもんの学習国語辞典(改訂新版)』を飽かず眺めていたりする。辞書を読むこと,アキラにとって多分それは攻略本を読むのと同じスタンスなのだろう。

 先日の午後,父が二階の仕事部屋でパソコンに向かっているところに突如闖入してきて,

 「ねぇ,オトウサン。画数が一番多い漢字,な~んだ?」

 と問うてきた。え? そうだなぁ... と急な質問にしばし考え込んで,バラ(薔薇)のバの字かな?ラの字かな? それとも,リンゴ(林檎)のゴの字かな?なとと,取りあえず返答した。

 「違うよ。カンていう字なんだよ。23画だよ!」

 と,アキラは少し得意気に言い返した。え? どんなカンていう字?

 「ほら,図鑑のカンの字だよ。」

 と念を押された。ああ,ナルホドネ。

 しかし! しかし,ですよ,アキラ君。チッチッチッ,まだまだ甘いな,キミは。世の中にはもっともっと複雑でゴチャゴチャした字がいっぱいあるんだよ。よし,試しに調べてみようか。などと言いながら,父は机上のパソコンで漢字を調べ始めた(何だか負け惜しみの感がなきにしもあらずだが)。なに,作業自体は造作ないことだ。標準設定の仮名漢字変換システム(ATOK15)のオプション検索で見れば,画数の多い漢字をすぐに調べることができる。

 その結果,画数33画の漢字が3字あることが判った。麤と鱻と龗という字だ。(実はさらに48画の「リュウ」という字(UNICODE 9F98)があるらしいのだが,当方のWindowsパソコンでは標記出来ないようだ)。

 「オトウサン,これ何て読むの?」

 アキラが不思議そうに尋ねる。さー,何だろうねぇ。「カ・カ・カ」と「ギョ・ギョ・ギョ」と「アメ・クチクチクチ・リュウ」かな? 全くもってサッパリ判らない父である。あるいは,木木木が「森シン」になり,口口口が「品ヒン」になることから類推すると,鹿鹿鹿はロンとか,魚魚魚はグンとか読むのかな?

 別のところでいろいろ調べた結果,最初の鹿鹿鹿の字は「ソ」と読み「未熟な者」を意味するらしい(面目ない)。アキラとタカシとオトウが三人揃って未熟者って訳か? そして,次の字は「セン」と読み,最後のは「レイ」と読むようだ(だから何だというのだ!)雑学ここに極まれり。

 とまれ,新たな漢字知識を得たアキラは大変満足そうな様子で父の仕事場を去っていった。そして後でママやタカシにそのことを自慢げに報告したようであった。いや,よかったネ。
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