ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2014/01/24 「フライト」

2014-01-24 00:00:00 | 日記
「フライト」(2012年米)

ウィップ・ウィトカー 機長(デンゼル・ワシントン)
チャーリー ウィップの友人。元パイロット(ブルース・グリーンウッド)
ハーリン・メイズ ウィップの友人(ジョン・グッドマン)
ニコール ウィップの患者仲間(シャーロックホームズのワトソン夫人役)
ヒュー 弁護士(ドン・チードル)
マーガレット 客室乗務員
ケン 副操縦士
ディアナ ウィップの元妻
エレン 運輸安全委員会

起:ウィップ機長は制御不能となった機を不時着させ、英雄視される。
承:ウィップは、実は酒を飲んでいた事を隠そうとする。
転:公聴会が迫っても、酒をやめられない。
結:ウィップは飲酒を認めて刑務所に入り、初めて自由だと感じる。

 悪天の中、機長ウィップは操縦していた。
乱気流を乗り越えるが、油圧経路の故障が確認される。
出火したエンジンを停止させて滑空。野原に機を不時着させる。
 ウィップは病室で目覚める。
事故では6名が死亡したが、
他の者は無事で、ウィップは大勢を救ったと英雄視される。

 ウィップは、国家安全委員会の聴取を受ける事に。
メーカーは操縦ミスだったとしたいのだ。
ウィップの採血検査では、アルコールやコカインが検出されており、
このままでは終身刑になってしまう。
ウィップは、自分がいなければ墜落していたと訴える。
 弁護士ヒューは、検査報告書は握りつぶせると言う。
 客室乗務員のマーガレットは、
ウィップが酒を飲んでいるようには見えなかったと報告する。
実際には、酔って睡眠不足だったと知っているのだが。
 中毒患者仲間のニコールは、患者の会へウィップを誘う。
患者たちは、嘘をやめない限り酒はやめられないと話し、
ウィップはいたたまれず退散する。

 ウィップは、副操縦士ケンの病室を訪ねる。
二度と歩けないと言うケンは、ウィップから酒のにおいがしたと指摘する。
 ウィップを心配するニコールは、治療を受けてほしいと言う。
ウィップは同類にするなとしつつ、このままでは終身刑だと、一緒に逃げようと誘う。
だが翌朝、ウィップはニコールが出ていったと知る。
 ヒューは公聴会は優位だと言う。機長ではなく機体が問題になるだろうと。
機内から空の酒瓶2本が見付かっているが、死亡した乗員が飲んだ事になのだろうか。
 家にマスコミが集まり、ウィップは逃げ出す。
ウィップは元妻ディアナに助けを求めるが、
彼が監視されているとわかり、追い出される。
 行く所がないウィップは、友人チャーリーの所へ。
だが、チャーリーはウィップを守れないと告げる。
この期に及んで酒を飲んでいるとは、正気とは思えないと。
 公聴会に備えてヒューが模範解答を用意。
ウィップはホテルで待機する。
冷蔵庫にはジュースしかないが、隣の部屋に酒がある事に気付いて飲んでしまう。
 翌朝、チャーリーは酒を飲んだウィップを発見。
公聴会まであと45分しかなく、ヒューもお手上げだ。
そこへ友人ハーリンがかけつけ、麻薬を使って何とか正気に戻す。

 公聴会が行われる。
運輸安全委員会のエレンは、フライトレコーダーと再現映像を確認。
ウィップが背面飛行で民家を避け、空き地に不時着させたと説明。
墜落の原因は部品の摩耗で、それによって安定飛行が出来なくなったとする。
ウィップのアルコール接種については否定する証言があり、
機内の空き瓶は乗員トリーナのものとされる。
 だがウィップは、トリーナが少年を助けたと言う。
酒を飲んだのは自分だと告白。毎日酔っており、事故当日も、今もそうだ。
アルコール依存症だからと。
 ウィップは刑務所に入る。
一生嘘をついてきて、それ以上嘘はつけなくなった。
13か月経過したが、さらに数年いる事になるだろう。
 ウィップを許す人も、許さない人もいた。
元妻子は助けようとし、おかげでウィップは酒を絶てた。
刑務所に入って、生まれて初めて自由になったと感じるのだった。

 と言うわけで、飛行機事故を起こしたデンゼル機長の話。
宣伝では、旅客機が背面飛行するシーンを見せたので、
航空サスペンスとかを連想したが、さにあらず。
飛行機事故は序盤にあり、機体に異常があったと判明。
さらにデンゼルの操縦は天才的で、被害が最小限だったのは、彼のおかげとわかる。
ただ1点の問題がなければ、彼は英雄と言われるべき人物なのだ。
その問題とは。。彼はアルコール依存症だった。
この映画は依存症の人の話で、たまたま主人公が事故機の機長だっただけなのだ。
彼の依存症は周囲の知る所だったが、
それが公聴会で明らかになれば、英雄どころか、終身刑にもなりかねない。
幸い、同僚らが不利な証言をする事もなかったが、
それでもデンゼルはアルコールをやめられず。。。と言う展開。
アルコールに関するウソには年季が入ってると豪語するデンゼルだったが、
最後の最後に、やさしさ故の行動をとる。
人間誰でも弱い面はあるもので、
それを隠して立派な人のフリをして成功する人もいるけど、
弱さを認めた時に、初めてその人の器が大きく感じられるって話かな。

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