「ウィッカーマン」(1973年英)
ハウイー警部
ウイロー パブの娘(ブリット・エクランド)
ローズ先生 (ダイアン・シレント)
サマーアイル 領主(クリストファー・リー)
起:ハウイー警部は、娘ローワンが行方不明になった件の捜査で島を訪れる。
承:島では独自の宗教が信仰され、警部は困惑する。
転:警部は、ローワンが生きていると考える。
結:警部は罠にかかり、祭りの生贄にされてしまう。
ハウイー警部がサマーアイル島へ到着。
行方不明の子供の捜索だと、上陸を求める。
ローワンと言う娘を探しているが、住人は知らないと言う。
警部はパブに泊まる事に。ウイローと言う娘が案内する。
夜になると、屋外では大勢が性交しており、パブでもバカ騒ぎししている。
生真面目なキリスト教徒である警部は、これに耐えられない。
ローズ先生は、この島ではペニスが崇拝されていると言う。
警部は、この島はわいせつだらけで、若者も不潔だと感じる。
学校でそれを教えている事に困惑。
生徒たちはローワンを知らないと言うが、名簿に彼女の名前を発見する。
ローズ先生は事情を説明。
ここでは死んだとはせず、自然へ還っただけだと言う。
それが彼らの信仰なのだ。
墓守によると、半年前に死んだのだと言う。
警部は死亡届を要求するが、領主の許可が必要だと言う。
警部は領主サマーアイル氏を訪ねる。
警部は、教会は荒れ果てており、子供は裸で踊っていると批判。
だが、サマーアイルはそれがここの宗教だと言う。
彼らの宗教を否定する警部は、遺体の引き取りを求める。
だが、棺にあったのはウサギの死体だけだった。
ローワンはウサギが好きだったとし、魂はここにあるとされる。
警部はメイデー祭の前に帰る事を勧められる。
メイデー祭は収穫を祈る祭りで、最後にいけにえを捧げるのだ。
警部は、ローワンが生きていて、いけにえにされるのではと考える。
応援を呼ぼうとするが、飛行機が動かず、足止めを食らう。
メイデー祭が始まる。
警部は、母親にローワンは生きていると訴えるが、聞く耳を持たれない。
いろんな家に入り込んで探し回るが、ローワンは見付からない。
警部は衣装を拝借。仮面で顔を隠して儀式に紛れ込む。
生贄がローワンだと気付いた警部は、彼女を逃がして一緒に洞窟へ。
だがサマーアイルが待ち受けており、住人に包囲されてしまう。
ローワンは指示に従っており、
サマーアイルは行方不明の娘がいるように思わせたのだ。
凶作の今年は、供え物が必要だと言う。警部こそ最高の生贄なのだ。
警部は殺人だと叫ぶ。
不作なのは土地のせいであり、殺しても豊作にはならないと。
だが警部は像の中に閉じ込められ、像には火が着けられた。。
と言う訳で、クリストファー・リーが出ているサスペンス(?)作品。
リーは「黄金銃を持つ男」の前年。
ハウイー警部は、娘が行方不明になったと言う件を操作する為、閉鎖的な島を訪れる。
そこでは異教が信じられていて
敬虔なキリスト教徒である警部からすると、違和感を隠せない土壌であった。
性的な儀式が大っぴらに行われてるのはまだいい方で
豊作の為に、娘を生贄に捧げたのではと言う疑念が浮上する。。と言う展開。
ニコラス・ケイジ主演のリメイク作を先に観ていて
その後味の悪さが印象に残っていたが、
ほぼ同じ展開で先がわかっていたので、いやーな感じはだいぶ薄まった。
リーは島の領主で、異教のリーダー的存在。
島の住人(つまり異教徒)として、ブリット・エクランドや
ショーン・コネリーの最初の妻だったダイアン・シレントが出演。
英国作だからかもだけど、007関連の人たちが3人も出ている。
ブリットは裸を長々と披露。