平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

国別対抗戦 SP観戦記

2009-04-16 22:53:12 | Weblog
 国別対抗戦のSPを観てきました。いやー、凄かったですね。拍手で手が痛くなりました。

 今日は皇室関係者の姿が無さそうなので、開会式に間に合うように出かけました。十六菊花紋の16と救世主の数字の9が座席指定のチケットを持って。ですから、最初から何かが起こる予感はありました。

 開会式の幕開けを告げるシンクロナイズドスケートの旗を見て、世界最古のイスラエルの言葉(日本語)の「振る・上ぐ」がフラグになって帰ってきたと実感し、感動で涙が出てきました。君が代独唱も素晴らしかったです。

 男子SPの演技ですが、ライザチェクはタイトルを取って貫禄が付きました。しかし、ジュベールの前では前座に過ぎませんでしたね。ライザチェクも良かったんですが、ジュベールだけ別世界という出来映えでした。織田君と小塚君はピークを世界選手権に持ってきたので下降線がありあり。今回は、始まる前から存在感で負けていました。カナダのチャンは、小器用だけどダイナミックさが足りないという、一度観たらお腹一杯という感じでした。出来映えが良くなかったこともありますが…。

 女子のSPですが、僕の遠目の採点なら、ジャン65点、フラット64点、安藤美姫71点、ロシェット60点、浅田真央74点、という感じでした。回転不足を取られた(であろう)三選手は可哀想です。ロシェットは、世界選手権の不正採点を正当化しようとして上げられましたね。真央ちゃんは、世界選手権で下げられた事への埋め合わせでしょう。でも、出来映えは完璧でした。1人だけ異次元の世界にいて、NHK杯の時とは別人でした。一皮剥けた感じです。75.8点は微妙ですね、韓国選手を超えないようにしたのでしょう。

 真央ちゃんは、6分間練習からトリプルアクセルを三度成功。そのうちの二度はセカンド2T付き。結局この日は四回試みて全部成功です。しかし、SPの基礎点は1点下がっていると新聞に出ていましたね。セカンドにトリプルを付けないデメリットが出ているのです。

 このように、構成(基礎点)を下げても完璧なら優に75点は出るのです。今回のようにトリプルアクセルを入れなくても、3F-3Tにルッツ以外の三回転ジャンプ(3Aを含む)を組み合わせても同じなのです。完成度を上げれば72~73点は楽に出るのです。もしも、難度を上げれば78点が見えてきます。でも、そこまでする必要は無いと思いますが。

 本人も解説陣も含めて、基礎点が下がって、難度も下がったという意識がないのが気になります。得意な構成なら、他の選手から見て高難度でも、本人にとっては難度を下げているのですから。今までだって、無理してルッツを跳んだり、回転不足を取られるセカンド3Loに固執する必要は全くなかったのです。僕は、トリプルアクセル無しでも75点は出ると思います。

 安藤美姫さんはテレビで観るよりもアラが目立たない、ロシェットとは貫禄の違う位置にいます。今回は下げられたと思います。アメリカの二人の若手ですが、二人とも3-3に果敢にチャレンジしていて、半年後にはモノにする勢いを感じました。フラットよりはジャンの方が楽しいですが、ミライちゃんを加えた切磋琢磨に期待します。誰がオリンピックに出てくるか分からないという構図ですね。

 さて、真央ちゃんがフリーで無理しなかったら210点がもらえます。無理して自爆したり、完成度を下げてしまったら200点そこそこです。210点を難なく取る選手だという自覚が欲しいですね。鬼構成なら220点が目標になる素質なのですから、難度を下げて完璧に終えて楽々の200点越えをして欲しいと思います。でも、また無謀なプログラムで評価を下げるのだろうな。どうせお祭りと割り切って、好きなように跳んで下さい。


     エフライム工房 平御幸
コメント (7)
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