今回の大地震で、岩手県沿岸の大槌町のホタテ屋さんも被災しました。電気も携帯もネットも繋がらない陸の孤島で、今日はようやく非常食が届いたばかりです。このような状態なので安否すら確認できていません。
大槌町は標高が3mの町役場の2階まで津波が来て、屋上に逃げた人は助かりました。ホタテ屋さんは、津波の直撃を受けた西の町役場とは反対の東側で、すぐ裏が山になっている標高6mの位置にあります。家にいれば高い場所に逃げる事が出来たはずです。とにかく、ご両親と共に避難できたことを祈るばかりです。
大地震が発生したとき、僕は貸し倉庫に保管していた修理予定のアンプを台車で運んでいました。スーパーケルビムのヘッドを、FE88ES-RからFE103En-Sというユニットに変更したばかりで、音質はともかくとして低音のバランスが良くなったと確認し、最後の一仕事として倉庫を空けに行ったのです。その帰りに突然の揺れでしたが、部屋に帰るとほとんど被害がありません。しかし、外したばかりのFE88ES-Rのヘッドがラックから天板に落ちており、左チャンネルの方は角が一箇所だけ凹んでいました。
このような状態で、僕はヘッドを交換したのを後悔しました。なぜならフラグが立っていたからです。実は、ホタテ屋さんから、スーパートゥイーターが欲しいとか、プリアンプの入力が足りないとか、色々と煩く注文が来るので、トゥイーターのFT90HとプリアンプのパイオニアC-90aを手に入れていたのです。ここまで書くと分かりますが、FE88ES-Rは最初に発表されたM8.8で、FT90HとC-90aは改正されたM9.0にシンクロします。また、スーパーウーファーが欲しいというので、日立の専用ユニットも入札していたのですが、これがまた被災地となった宮城からの出品で、案の定、被害のためにすぐに送れないと言ってきました。
交換したFE103En-Sは名前が気になっていたので、スーパーケルビムはFE88ES-Rのヘッドに戻し、弟子に頼んで伊勢神宮のお札を送ってもらうことにしました。ここまでした時に、SNSは宮城と岩手の残りのメンバーが確認されたのです。残るはホタテ屋さんだけです。送っていた貴重な本やレコードもアンプと共に帰って来ないでしょうけど、それらが身代わりなって、ホタテ屋さんが助かってくれればと思います。
防災というより、被害にあったときに必要となるのがラジオですが、僕の持っているNHKのロゴが入った手帳サイズは劣化してダメです。AIWAの古いカセットプレーヤーにもラジオは付いていますが、こちらも選局に難が出ています。僕は鉱石ラジオを自作するというスレッドを見ていたので、ラジオは意外に難しいものだと分かりました。そんな中に、ソニーの面白いラジオが紹介されていました→ポータブルラジオレコーダーICZ-R50。
このラジオは優れもので、FMステレオのタイマー録音が出来ます。しかも、ファイル形式は最新の携帯プレーヤーなどに対応するもので、もちろんパソコンに取り込むこともできます。タイマー録音は、昔は大型のFMチューナーとカセットデッキとタイマーの組み合わせで大変な作業でしたが、これなら手軽に録音して保存できます。
欠点は低域が50Hz止まりということですが、フルオケのクラシック以外は余り気にならないと思います。電波状態がよければ、意外に高音質なのではと憶測します。電池とACアダプタで使えるというのも便利。ただ、実売価格が一万円半ばと高いので、防災のためだけに買うのはもったいないですね。ヘッドフォン端子からアンプに繋いで本格的なオーディオの一部として使い、災害時は防災ラジオに早変わりするという二役に向いています。
なお、FM放送はアナログの地上波テレビと送信周波数が近いので、NHKが映る環境ならテレビのアンテナを使うことが出来ます。付属のロッドアンテナだけでは感度が不足する場合、テレビアンテナが使えるかもしれません。同軸ケーブルの内側の細い線をロッドアンテナに接触させ、外側の網線をアースにすれば使えるはずです。でも、アンテナと電波の関係はインピーダンス(交流抵抗)で左右されますから、平衡ケーブルのほうが良い場合があり、こればかりは使ってみないと分かりません。
参考
やる夫の鉱石ラジオ
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/12973/storage/1291647669.html
やる夫の鉱石ラジオ2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1296223100/
エフライム工房 平御幸
大槌町は標高が3mの町役場の2階まで津波が来て、屋上に逃げた人は助かりました。ホタテ屋さんは、津波の直撃を受けた西の町役場とは反対の東側で、すぐ裏が山になっている標高6mの位置にあります。家にいれば高い場所に逃げる事が出来たはずです。とにかく、ご両親と共に避難できたことを祈るばかりです。
大地震が発生したとき、僕は貸し倉庫に保管していた修理予定のアンプを台車で運んでいました。スーパーケルビムのヘッドを、FE88ES-RからFE103En-Sというユニットに変更したばかりで、音質はともかくとして低音のバランスが良くなったと確認し、最後の一仕事として倉庫を空けに行ったのです。その帰りに突然の揺れでしたが、部屋に帰るとほとんど被害がありません。しかし、外したばかりのFE88ES-Rのヘッドがラックから天板に落ちており、左チャンネルの方は角が一箇所だけ凹んでいました。
このような状態で、僕はヘッドを交換したのを後悔しました。なぜならフラグが立っていたからです。実は、ホタテ屋さんから、スーパートゥイーターが欲しいとか、プリアンプの入力が足りないとか、色々と煩く注文が来るので、トゥイーターのFT90HとプリアンプのパイオニアC-90aを手に入れていたのです。ここまで書くと分かりますが、FE88ES-Rは最初に発表されたM8.8で、FT90HとC-90aは改正されたM9.0にシンクロします。また、スーパーウーファーが欲しいというので、日立の専用ユニットも入札していたのですが、これがまた被災地となった宮城からの出品で、案の定、被害のためにすぐに送れないと言ってきました。
交換したFE103En-Sは名前が気になっていたので、スーパーケルビムはFE88ES-Rのヘッドに戻し、弟子に頼んで伊勢神宮のお札を送ってもらうことにしました。ここまでした時に、SNSは宮城と岩手の残りのメンバーが確認されたのです。残るはホタテ屋さんだけです。送っていた貴重な本やレコードもアンプと共に帰って来ないでしょうけど、それらが身代わりなって、ホタテ屋さんが助かってくれればと思います。
防災というより、被害にあったときに必要となるのがラジオですが、僕の持っているNHKのロゴが入った手帳サイズは劣化してダメです。AIWAの古いカセットプレーヤーにもラジオは付いていますが、こちらも選局に難が出ています。僕は鉱石ラジオを自作するというスレッドを見ていたので、ラジオは意外に難しいものだと分かりました。そんな中に、ソニーの面白いラジオが紹介されていました→ポータブルラジオレコーダーICZ-R50。
このラジオは優れもので、FMステレオのタイマー録音が出来ます。しかも、ファイル形式は最新の携帯プレーヤーなどに対応するもので、もちろんパソコンに取り込むこともできます。タイマー録音は、昔は大型のFMチューナーとカセットデッキとタイマーの組み合わせで大変な作業でしたが、これなら手軽に録音して保存できます。
欠点は低域が50Hz止まりということですが、フルオケのクラシック以外は余り気にならないと思います。電波状態がよければ、意外に高音質なのではと憶測します。電池とACアダプタで使えるというのも便利。ただ、実売価格が一万円半ばと高いので、防災のためだけに買うのはもったいないですね。ヘッドフォン端子からアンプに繋いで本格的なオーディオの一部として使い、災害時は防災ラジオに早変わりするという二役に向いています。
なお、FM放送はアナログの地上波テレビと送信周波数が近いので、NHKが映る環境ならテレビのアンテナを使うことが出来ます。付属のロッドアンテナだけでは感度が不足する場合、テレビアンテナが使えるかもしれません。同軸ケーブルの内側の細い線をロッドアンテナに接触させ、外側の網線をアースにすれば使えるはずです。でも、アンテナと電波の関係はインピーダンス(交流抵抗)で左右されますから、平衡ケーブルのほうが良い場合があり、こればかりは使ってみないと分かりません。
参考
やる夫の鉱石ラジオ
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/12973/storage/1291647669.html
やる夫の鉱石ラジオ2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1296223100/
エフライム工房 平御幸