平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

アニメの効能

2013-06-21 01:59:15 | Weblog


 麻生さんがガルパンのグッズを手に御機嫌の写真が出回っています。

34 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/06/19(水) 16:06:45.52 ID:bIpCjTVg
タローちゃん何持ってるの?w
http://www.jun.or.jp/picture/d2013-06/130617-053yokosemi.gif

38 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/06/19(水) 16:09:08.37 ID:teVfuAZy
>>34
す、、、すごく、、、一巻、です

どうしてこうなった?><

53 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/06/19(水) 16:24:32.32 ID:hTWiTJU8
>>34
http://i.imgur.com/QxHB2Lv.jpg

右のはなんだコレ

54 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/06/19(水) 16:27:33.73 ID:rf9URQmD
>>53
アニメ、ガールズ&パンツァーのBlu-ray第1巻ってところ?

57 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/06/19(水) 16:31:19.72 ID:teVfuAZy
>>53
多分よみがえる空の一巻

てか何故この取り合わせ???コラなんだよね、これw

62 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/06/19(水) 16:35:25.49 ID:bIpCjTVg
>>34のソースはココ
http://www.jun.or.jp/diary/2013-06.htm
控室ではセミナーの打合せ ってトコの1枚


 実は、アニメ制作がコード化され、これはアニメ衰退の危険信号が出ているなと書こうと思った矢先、ガールズ&パンツァーの大ヒットとなりました。批判を書くタイミングを逸した感がありますが、そのかわりアニメの効能について書きたいと思います。

 日本のアニメはテレビ放送とリンクして発展し、鉄腕アトムが出る前はアメリカのポパイなどがオンエアされていました。僕は実写版のアトムの世代なので、ほどなくアニメ化されたアトムは冷めた目で見ていました。とは言っても、小学の低学年ですが。

 アニメは数社の下請け制作会社が請け負って、キャラクターや色を指示通りに描いて行きます。ここで、韓国の下請けが関わると一気にレベル低下し、しかも指示にはない勝手な描き込みを行うので、一気にチェック体制が面倒になります。ガルパンでは第8話と9話にウリナラの監督名や下請けスタッフ名などが出ます。

 暗い雪上での戦いが多いので、下手な作画でも粗が出ないように思いますが、立て篭もったシーンでは戦車の描写がいい加減だったり、色々と突っ込みどころがあります。もっとも、ウリナラスタッフがどこを担当したのかはわかりませんが。

 日本のアニメは、キャラクターもストーリーもコード化され、どこかで見たことのあるキャラとストーリーばかりになってしまいました。コード化すれば、下手な制作会社でもそこそこの仕事はできますが、個性がなくなるし、粗製濫造の評価に甘んじることになります。だから、アニメでヒット作を出すのは至難の業なのです。

 ガルパンは、アニメの原点を彷彿させる、極めてこだわりの強い、マニアックな作り方がなされています。戦車などのメカもそうですが、それ以上に台詞が練り上げられています。アニメはシーンごとの時間配分が命で、必然的に台詞も必要最小限が要求されます。言葉のセンスが無いと、良いアニメは作れないのです。

 ここで、日本の伝統である、言葉の芸術が生きてくることになります。和歌や俳句や川柳だけでなく、狂言や歌舞伎や浄瑠璃、落語や小唄や民謡に至るまで、簡潔な中に複雑な情緒を表現する独特の文化を発展させてきました。最近の女子高生の会話は宇宙人レベルですが、それでも言いたいことは分かります。

 ストーリー展開上必要な語り部には、戦車オタクの秋山優花里を配してルールやメカを説明させ、牽強付会が必要なシーンでは歴女を活躍させる。こうして、厳選された台詞と絶妙の間で、テンポよく、饒舌にならないようにストーリーが展開されることになります。TBSの宇宙戦艦ヤマトは、ガルパンに比べたら陳腐な台詞ばかりです。絵も下手ですが。

 偶然かもしれませんが、ガルパンは、僕が色彩心理学で書いてきた、紫は病気の色だとか、古代史で書いている、89式戦車に描かれた空飛ぶアヒルとかが出てきます。89で「パッ」と連想し、「パッ」はヒエログリフで空飛ぶアヒルとして描かれるから、かすれた壹の文字の上に空飛ぶアヒルを描いた。そんな説明されても驚かないくらいハマっています。

 ガルパンの音楽は芸大の作曲科を出た浜口氏ですし、そんなところにも親近感が感じられます。良いアニメは、言葉の感性を伸ばすし、また日本の伝統の上に成り立っていると感じさせてくれます。見て面白かったで終わってはダメで、ちゃんと作り手側の意図が理解できるように、作る側に立って見る視点も必要です。そうすれば、日本のアニメが衰退することもなくなると思います。

    エフライム工房 平御幸
コメント (10)
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