平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

パイオニア A-D3の修理~その2

2014-10-21 00:56:39 | アンプ製作と修理
 4月に修理したのと同じく、ファンクションスイッチが機能しないアンプ、パイオニア A-D3の2台目を修理中です。前回のも酷い汚れでしたが、今回のも負けず劣らずの汚さ。前回は落ちない脂や汚れでしたが、今回のは内部に動物の毛(おそらく犬の毛)と埃が1センチの厚さに堆積。どうやったら、ボンネットの隙間からこれほどの堆積物が入り込むのか?

 町中のリサイクル業者は在日が多く、その理由はただで拾ってきたものを元手に出来るからです。しかし、自分で拾ってくるだけでなく、ホームレスが持ち込むものを買い叩いて棚に並べます。必然的に、捨てられる程度のジャンク品が大半となり、これをオークションで誤魔化して売るわけです。こういうところでバイトした日本人も、すぐに独立して店を構えます。磨いたり修理する良心的な古物商は稀なので貴重です。

 プロの修理屋は高額なアンプに絞って落札します。5万円でジャンクを手に入れ、10万円以上で売れるからです。在日ルートにはなかなか回ってこないから安心ですが、僕はアンプ修理も自分の徳を高めると思っているので、安物の汚れの酷いものでも、何とかして使えるようにしたいと考えています。それでも、今回の犬の毛にはまいりました。犬を飼っている倉庫に何年も山積みされていたものでしょう。

 まずボンネットを開けて、廊下に出して掃除機で埃の吸い出し。掃除用の刷毛で掻き集めてさらに吸い出し。ここで基板が見えてきたのですが、こびりついている汚れと埃にウンザリ。部屋の中でエアダスターを探していたら、目に入ったのがエアコンクリーナー。基板にはかけないように注意書きがあったのですが、なぜか僕はパソコンクリーナーと空目して、基板にかけても大丈夫だと思って、廊下で新聞紙を敷いてアンプに山ほど噴射。

 このエアコンクリーナーは凄いです。大半の埃や犬の毛は流れ落ちました。それから歯ブラシや綿棒でパーツに絡みついた濡れている埃を清掃。乾燥させてから恐る恐る電源を入れました。火花が出るのが怖いので、ヒューズを小さい容量にして、万が一ショートしても回路が焼けないようにしてあります。

 しかし、電源を入れてもうんともすんともしません。インジケーターは消えたまま。でも、電源電圧ほかを測ってみたら正常。それで、電源を入れたまま、ファンクション基板につながるフラットケーブルを抜き差ししてみました。そうしたらリレーがガチャガチャ言ってランプが点灯。ファンクション全てのランプが点灯して、ヘッドフォンからの音も出ません。

 そこで、フラットケーブルを入れ直してみたら、今度はランプが一個だけ点灯して音も出ます。これで直ったと思って組み立てたのですが、電源を入れてもランプが全部点灯したままで音も出ません。フラットケーブルを抜き差ししたり、電源スイッチのオンオフを繰り返すと正常になることがあります。ファンクションスイッチの分解清掃をしても同じ症状。どうやら、制御基板のICが壊れかけているようです。


ファンクションスイッチ

 制御基板のIC(PIONEER PD5443A)は手に入るわけもなく(英語サイトで10ドル orz)、ロジック回路の専門家でないと別のパーツで組めない。これだから電子スイッチは嫌いなのです。リレーさえちゃんと入れば、ファンクションの切り替えをパスしてCDオンリーで信号が流れるようにパイパス手術もできます。でも無理かも。日立のHA-007も、使わないビデオ信号基板のソケットを抜いただけで動作しなくなります。異常だとロジック回路が判断するのでしょう。


綺麗になりました
写真撮り忘れのボンネットは熱で焼けています
埃が溜まったまま使うのは発熱の原因


 というわけで、もう少し試行錯誤が必要です。比較的新しい安いアンプほど修理が大変。古い高級機は楽でよいですね。

    エフライム工房 平御幸
コメント (10)
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