取り返しの付かないミス

　恒例として書いてきたフィギュアスケートの世界選手権。今年はあえて何も書かなかったのですが、その理由は浅田真央の独り立ちを期待したからです。彼女の不安を制御できないメンタルは、いろいろな意味での自立でしか解決できないからです。

　フリーの前にSNSで書いたのですが、僕は3ミスと予想しました。その根拠は一人の読者にメールで書きましたが、試みのミカエルを作った真央ファンの読者のうち、四人が取り返しの付かないミスをしたからです。僕はショートとフリーで合計4つのミスと判じましたが、今から考えるショートのミスは取り返しが利くミスでカウントされず、全てがフリーでのミスの数でしたね。

　試みのミカエルと浅田真央のシンクロ。結果が出たから書けるのですが、試みのミカエルを作る前に書いていたら、全員が怖気（おじけ）て誰も作らなかったでしょう。浅田真央は、龍を退治する大天使ミカエルの立場。その雛形となるのが試みのミカエルですから、二つがシンクロするのは当然です。

　実は、ここのところ僕の体調はあまり良くありません。左右の脇腹が痛かったり、治りかけた手の荒れも再び悪化。それで、スピーカー作りは読者に任せることにしたのですが、煽（おだ）てなくても木に登るニダー君とは違うので、なんとか煽てて作らせないと…。誰とは言いませんが、一人だけ変に勘のいいのがいて逃げましたがね。

　読者が試みのミカエルを作るということは、果たして僕の代理をすることになるのか。そのような興味もあり、僕は世界選手権が始まっても素知らぬ振りをしていました。ただでさえバッフルを接着して落ち込んでいる四人に、追い打ちの鞭打つことはさすがにはばかられましたし。

　結果的に、読者の試みのミカエルに起こったミスは、世界選手権の浅田真央に起こるべき、神による預言として位置付けられます。過去の大会で、僕がアンプ修理などを通して予兆して書いてきた不思議が、今回は読者の手になるスピーカーで起こったのです。『ヨエル書』に次のような一節があります。

「その後わたしはわが霊をすべての肉なる者に注ぐ。あなたがたのむすこ、娘は預言をし、あなたがたの老人たちは夢を見、あなたがたの若者たちは幻を見る。」『ヨエル書』3:1

　このように、神は選んだ者の口や行いを通して、不思議な預言を公にするのです。末の日には誰が選ばれるかわからない。預言者だけが預言をするのではないのですが、間違っても預言者になろうとする野心や欲望を持った者は選ばれません。選ばれるのは、尻込みする羊なのです。

　今年は試聴会を名古屋と東京で行いますが、その時には今回の試みのミカエルも登場します。預言者の持つ角笛に一番近い大きさの試みのミカエル。失敗作も成功作も、高らかに鳴り響くことと思います。開催場所と期日が決まればまた告知しますから、その時は気軽に聴きに来てください。

　ということで、試みのミカエルをミスした読者も、落ち込んでばかりいないで、神の見えざる手というものを実感しましょう。なお、小塚くんの不振はオカマの振付師に原因があります。韓国選手に関わった人は避けましょう。浅田真央の不振？それは痩せすぎです。他に理由はありません。肉を食え、豆を食え、米を食え。

　　　　　　エフライム工房　平御幸