後味の悪い北京五輪に思う

お茶の間を騒がせたbeijing2022もいよいよ終幕間近になったが何故か心は晴れない。
Team　Japan は冬季五輪最多のメダルを獲得したのだがとにかく疑惑が多すぎる。
ROC選手のドーピング疑惑だがCASやIOCの判断が曖昧過ぎる。
「出場は認めるが（それ以前の競技も含めて）表彰や順位は暫定になる」との対応は最悪だ。
ドーピング疑惑は12月に発生したことであればもっと早く黒白をつけるべきだった。
判断時期と言えばスキージャンプのユニフォーム問題もそうだ。
こんなことはボクシングの計量と同じように競技前に行ってそのあとはたとえ何をやってもＯＫというくらいにしないと・・・。
それにもっとオープンで客観的であることも必要だと思う。
いずれにせよ抜き打ち的な検査は所詮スポーツには似合わないねぇ。
主催国中国の人権問題については開会式の聖火イベントにウィグル人が起用されていたことに思わず失笑してしまった。
あまりにも見え見えの演出でオリンピック精神は地に落ちた。
これではＩＯＣも中国の内政問題に加担していると言われても抗弁できないだろう。
こんな恥も外聞もない五輪はかって見たことがない。

パラリンピックの無観客開催方針に思う

政府が今月下旬より開催予定のパラリンピックについて感染状況の大幅な改善が認められない場合（緊急事態宣言が出ている）東京都などは無観客での開催で調整していると聞いて唖然としてしまった。
東京オリンピックについて無観客開催を決めたときは今よりもまだ感染状況は良かったがそれでも中止・延期案が渦巻く中で首相はG7首脳の賛意を引き出しつつとにもかくにも開催に漕ぎ着けた。
すでに感染状況は当時よりはるかに悪くなっており某専門家は「制御不能」、厚労相ですら「新しいフェーズ」という言葉を口に出しているのに「感染状況が改善されない場合には無観客」というのは理解不能である。
もしも感染状況が改善されれば有観客でいくとでも言うのであろうか。
首都圏の医療現場はひっ迫の極みにあるというのにこのパラレルワールドぶりには驚くほかない。
パラリンピックの開催にはついてはあらためて世論調査や医療関係者などの意見を踏まえ慎重に検討すべきだろう。
パラリンピックは５者協議メンバーだけのものではない。

オリンピックの競技が本格的に始まった

昨日の開会式に引き続き今日から本格的に競技が始まった。
今日はお家芸の柔道で男女が金、銀メダルを獲得したのでまずまずのスタートである。
あらためて感じたのがマスメディアのオリンピック報道に関する熱の入れ様だ。
つい先日までオリンピック開催に消極的だった番組もどこかに消え失せてしまった。(笑)
視聴率を考えるとオリンピックはやはり化け物コンテンツなのである。
首相がたとえ無観客でも「開催」に固執するのももっともだ。
もしも止めようものならコロナ禍対策の失政をいつまでも言われ続けるからねえ・・・。
ただ気をつけなければいけないのはコロナ禍報道が減ったからと言って状況が好転したわけではないということだ。
いや、それどころか首都圏の直近の感染状況を見るとリスクは高まっているのである。
マスメディアには過度にオリンピックに踊らされることなく社会の木鐸として冷静なスタンスを保持してほしいと思うものだ。