つい最近このブログでフィッシング詐欺を取り上げたところ(16日付け)だが昨日の日経紙を見てネット不正送金が急増している状況に「さもありなん」という気がしている。
警察庁の発表によれば今年のネット不正送金の被害はすでに件数(5100件強)、金額(80億円強)ともに昨年の数倍に上り過去最悪となった模様である。
手口の多くは金融機関に誘導するフィッシングだが成り済ましが刻々巧妙になっているから注意が必要だ。
筆者が驚いたのは被害者の多くが40代~60代と働き盛りであって決して高齢者ではないことだ。
ネットバンキングも利用が進んでいるのでこの手の被害がまだまだ増えるのかもしれない。
詐欺に引っかかる方も落ち度があるのかもしれないが巷に横行する詐欺メールの取り締まりも重要ではなかろうか。
サンプリング立入検査だって十分効果があるだろう。
警察庁の金融機関や消費者への啓蒙も結構だがもう一歩突っ込んだ防犯活動は考えられないか。
疑心暗鬼だけが異常に高まる社会も決して「いい社会」とは言えないように思うのだ。