田中選手といえばかって24勝0敗というとんでもない記録で楽天イーグルスのリーグ制覇に貢献し楽天のシンボル的存在だったが今年は0勝1敗、1試合しか登板がなかったというから不本意なシーズンだったに違いない。
しかしさすがにあの大幅減俸提示には自らの居場所を見失ってしまった。
ということで結局「誰でもいつでも補強したい病(笑)」の巨人に入団することになった。
巨人としてはエース菅野が来季抜けるのでそのアナをふさがなくてはいけない。
まぁ、順当な補強といっていいんじゃないか。
筆者が気になっているのは中日に居たマルチネスの入団である。
巨人には大勢という抑えのエースがいるのにそのうえマルチネスを補強してどう使っていくのか。
一説に「8回大勢、9回マルチネス」という起用方法が噂に上っているがこれでは大勢のプライドが許さないハズだ。
8回、9回の役割を取り換えるという案も考えられるがこれでは今年のセーブ王だったマルチネスが黙っていないだろう。
まさに「両雄相立たず」、阿部監督はどう使うのかねぇ?
かって巨人は4番打者がゴロゴロいて結局上手くいかなかった。
そんな無様なことにらなければいいが・・・、余計な心配をする今日この頃である。(笑)
ペナントレース3位の横浜べイスターズが先に3勝した時にはまさに「下剋上」の言葉が脳裏を過った。
しかしここからペナントレース優勝の巨人が意地を見せ3勝3敗(アドバンテージの1勝を含む)のタイに持ち込んだ時には巨人のクライマックス突破を確信したものだ。
さて最終戦、2-2で迎えた8回エース菅野がマウンドに登った。
ははーん、8回菅野、9回は大勢で必勝を期すんだねぇ・・・。
ところが、ところがイニング跨ぎの菅野がまさか、まさかの失点をしてしまった。
9回裏今度は巨人が固くなってしまい3者凡退、あっけなく巨人の敗退が決まってしまった。
短期決戦って(結果は)分からないものだねぇ。
しかし悔しさを押し隠した阿部監督の姿は爽やかなものだった。
笑顔でベイスターズの三浦監督と握手を交わし淡々とグラウンドを後にした。
前監督が今年も監督を続けていたらどっちにしてもこんな爽快感はなかったように思うがどうだろう?(笑)
7月にも記したところだが阿部監督はよくやっている。
このところのプロ野球を見ていて巨人の阿部監督はよくやっている(健闘している)と思うことが多いねぇ。
昨日の対DNA戦、1-0巨人リードで迎えた3回のことだ。
井上投手が2死1,3塁で打者佐野に投じたボール球を阿部監督は見逃さなかった。
阿部監督の眼にとっては「手を抜いた球」と映ったのだ。
即座に杉内投手コーチをマウンドに向かわせ「十年早い!」と叱責したようである。
結局このゲームは2‐1の僅差で勝利し混セの中で巨人は首位の座をがっちりキープした。
原監督時代の阿部ヘッドコーチ(いや助監督だったかな?)はあまり目立たなかったが密かに采配術を涵養していたんだねぇ。
対照的なのは中日の立浪監督だ。
昨日は昨日でスタジアムのディスプレイに投影された後にビデオ判定チェックを要請し審判団から婉曲に拒まれたとのことだ。
何と緊張感のないことか。
筆者はかってこのブログで「2年連続最下位だったので3シーズン目の半ばで優勝が狙える地位(少なくともAクラス)に居なければ引責辞任すべき」と記したが今もその気持ちは変わっていない。
監督個人のみならず球団側の責任も避けられないと思うが如何だろう。
ああ、また話が途中で脱線してしまったねぇ・・・。
かってプロ野球のオールスター戦は「夢の球宴」と称されプロ野球ファンの夏の楽しみであった。
普段は対戦しないセ・パ両リーグの有力投手と打者たちが本気で勝負する姿は本当に興味深いものだった。
しかし、いつの間にかセ・パ交流戦なるものが導入されセ・パ各チームがシーズン中に2試合だったか、3試合だったかを直接対戦することになった。
こちらの方は通常の公式戦と全く同じ扱いになるからガチもガチ、更なる楽しみを開拓したものだった。
これで当初オールスター戦が目論んだ楽しみの多くは達成したように思う。
(ファン投票も楽しみの1つだったがこちらの方は組織票の動向が取り沙汰されるようになってその興味がすっかり沈静化してしまった。(笑))
それに昨日、今年のオールスター第1戦を見ていてあまりにも「宴モード」ぶりにウンザリしてしまった。
ピッチャーは超スローボールを連発するしバッターは笑いながらボックスに立っていたし・・・。
あれは見るに堪えなかった。
今のまま続けていてもプロ野球の威厳を下げるだけではないのか。
オールスター戦はもう当初の使命は果たし終えたと思う。
プロ野球機構はオールスター戦の在り方を再考した方がいいと思うのだが如何?