各医療機関内のポスターで「12月2日から現行の健康保険証は発行されなくなります」「12月2日時点で有効な保険証は最大1年間有効です」との文面を目にしたからだ。
ん? たしか従来からの政府の説明では「12月2日からマイナ保険証に一本化されます」ではなかったか。
これは明らかに政府、デジタル庁、厚労省の大幅譲歩、いや負け戦さといってもいいのではないか。
かねてからマイナ保険証の利用率が一向上昇しないことに政府関係者はイライラを隠せなかった。
が結局、今秋のマイナ保険証一本化は断念したんだねぇ。
マイナカード未取得者や健康保険制度との紐付けが済んでいない人々に対する暫定処置である資格証明書(だったかな?)の説明・記述もなかった。
今年春まで騒いでいたあの最大20000円ポイント付与キャンペーンは何だったのか・・・。
冒頭で記したポスターの文面によれば12月2日以降少なくとも1年間は従来通り紙ベースのアナログ保険証が並行して使えるということだ。
さらに言えばその先の展望が開けている訳でもない。
政府は国民や病院・クリニックに対し安易にバラマキ行政を行うのではなく、マイナ保険証利活用のメリットや意義を社会全体に向けて分かりやすく説明していく必要があるだろう。
王道を歩んだらいいのだ。