松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

梅のつぼみ

2009-01-17 23:47:53 | 美しい風景
田主丸町の井上果樹園にある樹齢200年の梅の木に、つぼみがついていました。

つぼみをじっと見てると、なんだかもうすぐ咲きそうな気がしますが、これから花が咲くまで一ヶ月くらいかかるそうです。200年もの時を経て、風雪に耐え花を咲かせ続ける寒梅の強さは、ぜひ見習いたいものです。

…というわけで、寒梅の漢詩といったらコレ。

「寒梅」新島襄
庭上一寒梅       庭上(ていじょう)の一(いち)寒梅(かんばい)
笑侵風雪開       笑(わら)って風雪(ふうせつ)を侵(おか)して開(ひら)く
不爭又不力       争(あらそ)わず 又(また) 力(つと)めず
自占百花魁       自(おのずか)ら百花(ひゃっか)の魁(さきがけ)を占(し)む

【通 釈】
庭先の一本の梅の木、寒梅とでも呼ぼうか
風に耐え、雪を忍び
笑っているかの様に、平然と咲いている。
別に、争って、無理に一番咲きを競って
努力したのでもなく、
自然にあらゆる花のさきがけとなったのである。
まことに謙虚な姿で、人間もこうありたいものだ。

どちらかというと梅よりも次に咲く桜の方が華やかで人気はありますが、梅もまた昔から日本人に根強く愛されてきた花であるのは、こういう忍耐強い一面に人は惹かれるからでしょうか。

梅の古木のつぼみに秘められた我慢強さは、私たちに勇気を与えてくれるかのようです。

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