縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

猫とカルメンと僕の安眠

2006-10-23 22:45:32 | 最近思うこと
 昨日からウチの猫の様子がおかしい。とにかく鳴く。それも大声で。そして時折、妙な声で鳴く。別に盛りがついたわけではない。疲れないのかなと思うくらい、鳴き続けている。カラオケでもあんなに歌えば声が枯れるだろうに、と心配するが、猫はおかまいなしだ。

 なぜだろう。おとといまでは平気だったのに、突然昨日からおかしくなった。

 考えられること。その1、臭いに反応している。実は昨日の午前中、フローリングにワックスを掛け、そして強力な洗剤を使ってお風呂の掃除をした(正確には、してもらった)。空気の入れ替えはしたつもりだが(今も換気扇を回している)、それでもまだ臭いに反応しているのではないか。
 その2、ストレス。猫にしてみれば、知らない人が家に入っていたし、掃除の都合で狭い部屋に押し込められたりと、ストレスがたまったのかもしれない。また、昨朝、アクシデントというか自業自得というか、残り少ない歯を1本折ったこともストレスの原因かもしれない。ウチの猫はもう20歳近く、人間でいえば100歳過ぎ。最近は噛むのに苦労しているようだが、これで一層噛むのは難しくなった。思う存分食べられないこともストレスの一つだろうか。ただ今日になっても鳴き声は続いているし、最近は餌をそのまま飲み込むことが多いようだし、ストレス説は違うかもしれない。
 その3、ついにボケた。だが、これも昨日から突然、それまでは何の兆候もなかったので怪しいと思う。いや、そう思いたい。

 鳴き声は、猫と離れていたり、更には僕がドアを閉めて部屋にこもったりすると、それは容赦ない。鳴き声に加え、ドアをガシガシと、爪で引っ掻いたりする。トイレに入ったときもそうだし、寝室で寝ようとしたときもそうだった。おかげで寝不足である。
 もっとも、鳴きやむときもある。一つは寝てるとき(あたりまえか)。もう一つは僕が猫の側に行ったとき。これで餌を上げたりするともっと効果があるが、餌なしでも静かになる。多少安心するのかもしれない。

 『カルメン』を思い出した。カルメンに思い焦がれ、そしてカルメンに翻弄された男が言う。「ところがあの女のほうは、人が呼ぶときには来たがらず、呼ばないとかえってそばへ来る、女と猫に持ち前のあの流儀で私の前に立ち止まり、話かけてきたものでした。」
 やれやれ、因みにウチの猫は雌だ。ああ、今晩はぐっすり眠りたい。