「食べログでやらせ」のニュース。さもありなんって感じ。業者を使うかどうかは別として、お店の人やその友達が、一生懸命投稿しているのは結構あると思う。
まあ、話半分に聞いて、あとは実際行ってみて、自分の舌で確かめるしかないのだろう。好みは人それぞれだし。
先日、香港に行った。行く直前に届いたカード会社の会員誌に、香港のレストラン特集があった。なんてタイムリーな企画。どれどれ。
『ヨンキー』のガチョウのローストは言われなくても必ず食べる。ほかは? ミシュラン3つ星の『龍景軒』? 高そうだな。精々行ってお昼かな。『明閣』? ふ~ん、ワインに凝ってるんだ。ここは二つ星。そして『夜上海』、XO醤がおいしいらしい。ここも今回二つ星に昇格か。よし、今回はこの辺の店に行ってみよう。
で、その結果。
『ヨンキー』にはホテルに荷物を置いてすぐ直行。少し待たされたものの、久々のガチョウのローストを心行くまで堪能できた。『龍景軒』には振られた。お昼に予約を取ろうとしたが満席とのこと。次に『明閣』。ここもなかなかの人気。電話したところ、夜9時半以降ならOKとの返事。が、正直言って、まずくはないが普通かなという印象だ。ミシュランで評価されるには、料理以外に、店構え、インテリア、ワインの品揃えとかが重要なのかもしれない。
最後に『夜上海』。実は『龍景軒』に振られたこともあって、二日続けてここでお昼を食べた。一日目は大感激。が、二日目は・・・。たまたま料理人が違ったのかもしれないし、僕らの体調が悪かったのか、あるいは単に中華に飽きていただけかもしれない。
だけど、ここはミシュラン二つ星の店。なんか星って結構いいかげんな気がしないでもない。
翻って東京の話。
銀座の寿司屋、それもミシュラン一つ星の店、正確には『ミシュラン2011年版』まで一つ星だった店に、ごくたまに行く。『すし おおの』という店だ。本当は頻繁に行きたいが、高くてなかなか行けない。
大野さんは妻の実家の近くにあった寿司屋から独立された方で、妻は昔からの知り合い。長年のよしみで多少安くしてくれていると思うが、それでも高い。が、やはり旨い。つまみをいくつか出してくれて、最後に握り。仕事が丁寧で、どれも繊細な味である。フランス人にこうした繊細さはわかるのだろうか。
また、大野さんは寿司と合うお酒についてもよく勉強されている。日本酒や焼酎は勿論、ワインまで。白ワインと寿司、なかなか良い組み合わせだ。きりっとした酸味のリースリングが寿司によく合う。
話は変わるが、先日、飛行機で『ガイアの夜明け』の古いビデオを見た。日本の企業が海外に挑戦する話。その中にカルビーが「じゃがりこ」でアメリカに打って出る話があった。アメリカで味覚調査を行ったところ、日本で人気のうすしお味はまったく評価されなかった。それこそ酷評ばかり。塩の量を倍にして漸くアメリカ人の味覚に合ったとのこと。にわかに信じ難い話であるが、これが食文化の違いというものだろう。
フランス人の味覚はアメリカ人より、いや日本人よりも優れているのかもしれない。しかし、食文化の違いを考えると、日本の料理のことは日本人の方がよくわかる、よく知っていると思う。
そう、ミシュランなんか怖くない。星があろうがなかろうが、増えようが減ろうが、そんなの関係ない。やはり旨いものは旨い。そして、それを決めるのは貴方自身なのである。
(注:香港のお店についてのコメントは、ただ僕が中華料理の何たるかを理解していないだけかもしれないので、あまり気になさらないように。)
まあ、話半分に聞いて、あとは実際行ってみて、自分の舌で確かめるしかないのだろう。好みは人それぞれだし。
先日、香港に行った。行く直前に届いたカード会社の会員誌に、香港のレストラン特集があった。なんてタイムリーな企画。どれどれ。
『ヨンキー』のガチョウのローストは言われなくても必ず食べる。ほかは? ミシュラン3つ星の『龍景軒』? 高そうだな。精々行ってお昼かな。『明閣』? ふ~ん、ワインに凝ってるんだ。ここは二つ星。そして『夜上海』、XO醤がおいしいらしい。ここも今回二つ星に昇格か。よし、今回はこの辺の店に行ってみよう。
で、その結果。
『ヨンキー』にはホテルに荷物を置いてすぐ直行。少し待たされたものの、久々のガチョウのローストを心行くまで堪能できた。『龍景軒』には振られた。お昼に予約を取ろうとしたが満席とのこと。次に『明閣』。ここもなかなかの人気。電話したところ、夜9時半以降ならOKとの返事。が、正直言って、まずくはないが普通かなという印象だ。ミシュランで評価されるには、料理以外に、店構え、インテリア、ワインの品揃えとかが重要なのかもしれない。
最後に『夜上海』。実は『龍景軒』に振られたこともあって、二日続けてここでお昼を食べた。一日目は大感激。が、二日目は・・・。たまたま料理人が違ったのかもしれないし、僕らの体調が悪かったのか、あるいは単に中華に飽きていただけかもしれない。
だけど、ここはミシュラン二つ星の店。なんか星って結構いいかげんな気がしないでもない。
翻って東京の話。
銀座の寿司屋、それもミシュラン一つ星の店、正確には『ミシュラン2011年版』まで一つ星だった店に、ごくたまに行く。『すし おおの』という店だ。本当は頻繁に行きたいが、高くてなかなか行けない。
大野さんは妻の実家の近くにあった寿司屋から独立された方で、妻は昔からの知り合い。長年のよしみで多少安くしてくれていると思うが、それでも高い。が、やはり旨い。つまみをいくつか出してくれて、最後に握り。仕事が丁寧で、どれも繊細な味である。フランス人にこうした繊細さはわかるのだろうか。
また、大野さんは寿司と合うお酒についてもよく勉強されている。日本酒や焼酎は勿論、ワインまで。白ワインと寿司、なかなか良い組み合わせだ。きりっとした酸味のリースリングが寿司によく合う。
話は変わるが、先日、飛行機で『ガイアの夜明け』の古いビデオを見た。日本の企業が海外に挑戦する話。その中にカルビーが「じゃがりこ」でアメリカに打って出る話があった。アメリカで味覚調査を行ったところ、日本で人気のうすしお味はまったく評価されなかった。それこそ酷評ばかり。塩の量を倍にして漸くアメリカ人の味覚に合ったとのこと。にわかに信じ難い話であるが、これが食文化の違いというものだろう。
フランス人の味覚はアメリカ人より、いや日本人よりも優れているのかもしれない。しかし、食文化の違いを考えると、日本の料理のことは日本人の方がよくわかる、よく知っていると思う。
そう、ミシュランなんか怖くない。星があろうがなかろうが、増えようが減ろうが、そんなの関係ない。やはり旨いものは旨い。そして、それを決めるのは貴方自身なのである。
(注:香港のお店についてのコメントは、ただ僕が中華料理の何たるかを理解していないだけかもしれないので、あまり気になさらないように。)