ウチのヤタ(犬)はすでに17歳でいよいよ行動がおかしくなっている。右の後ろ足が使えなくなって、ゴロリと倒れてしまうので、必死こいて壁を支えにして歩く。そして、穴に入りたがるのである。何度かバックできない家具の裏に入ってしまい、鳴いて騒ぐ。時に起き上がれなくてもがき、どうしようもないと鳴く。死に場所を探しているのかもしれないが、家には死に場所はない。同じところをなんどもなんども歩いては穴のところで止まり、じっとしている。好きだったヨーグルトやミルクに自ら反応せず、指でもってコーヒー用のミルクをヤタの口に持っていくと、上手く舌でつかめないのかガブリと僕の指まで噛む。耳も聞こえないようだし、目も見えないようである。時々、死んでしまったのかと肺のあたりをみるとかすかに息をしていて、今日も無事かと安堵する。猫を可愛いと思ったことがないのは、猫を飼ったことがないからなのだろう。
僕が2歳ぐらいの写真があって犬と一緒に写っているのだから、犬との歴史はながい。しかし、この黒芝犬のヤタでおしまいだろうと思う。
この前岡田さんとスーパーの前であったら、自転車で「魚跳」まで泳ぎに行ったという。ずっと坂道で、道は舗装もされていないところもある。距離もある。歳が5つ違うだけのことではない。彼は体を常に鍛えているのだ。僕なんかは常に座っているのだ。だから、もう川の冷たい水に入るのはおそろしいことだ。心臓マヒが起こったり急性の低体温症で気を失うかもしれない。
僕は岡田さんのアグレッシブな行動にすっかり感動してしまって、運動でもするか、と思っていたら歯が痛くなって、食べることも容易ではない。歯肉がかたまってから歯科医にいこうと思っているが、なんとも、年を重ねるというのは鬱陶しくてしかたがない。
僕が2歳ぐらいの写真があって犬と一緒に写っているのだから、犬との歴史はながい。しかし、この黒芝犬のヤタでおしまいだろうと思う。
この前岡田さんとスーパーの前であったら、自転車で「魚跳」まで泳ぎに行ったという。ずっと坂道で、道は舗装もされていないところもある。距離もある。歳が5つ違うだけのことではない。彼は体を常に鍛えているのだ。僕なんかは常に座っているのだ。だから、もう川の冷たい水に入るのはおそろしいことだ。心臓マヒが起こったり急性の低体温症で気を失うかもしれない。
僕は岡田さんのアグレッシブな行動にすっかり感動してしまって、運動でもするか、と思っていたら歯が痛くなって、食べることも容易ではない。歯肉がかたまってから歯科医にいこうと思っているが、なんとも、年を重ねるというのは鬱陶しくてしかたがない。