25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

政府なんかなくても生きていける

2015年08月25日 | 日記
株価が下がり、円が上がっていることで、中国経済の減速だと騒いでいる。上がれば喜、下がれば憂慮するような賭け事の人生は楽しいものなのだろうか。中国の上海の個人投資家の話を聞いていると、政府が下支えすべきだ、などと、言っている。市場経済というものをしらないのだ。政府が守ってくれると思っている。
これは日本の国民も同じで、早速、自民党の谷垣幹事長が補正予算をくまないといけないかもしれない、などとコメントしている。
政治家の生きる道はいかに票をとるかであり、そのためにはいかに政府からお金を出させるかにある。そのために、政府の借金は増えるばかりで、民主主義というのは借金主義かと言いたくなってくる。ギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリアと続く借金での苦しみも、日本では10年先には目に見えて実感してくるにちがいない。
とくに日本はなんでも政府や自治体のお金、つまり税金に頼ろうとする風潮が強い。
一方で愛国心教育をおこなう、と言うと、これはまさに、お上におんぶに抱っこの助長であるといえる。責任感ある強い個人や、民間の逞しさを作っていったほうがよいと思うが、ちぐはぐさが目立つ。
アベノミクスの第三の矢も中途半端だといわれる。これまで安倍政権がもってきたのは、実態の伴わない株価の上昇と、輸出企業優遇策であった。それがずっこけるのか、なんとか保つのか僕には知るよしもないが、言えることは政府なんかなくても生きていけるよ、ということだけである。