25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

逆読み日本史

2017年10月07日 | 日記

 「日本史は逆から学べ(河合敦 光文社文庫)」を読んでいる。中学程度の内容であるが、また著者の任意の選択、歴史観に付き合うことになるが、歴史教科書は現代から遡っていったほうが、学生は近、現代をしっかり学べ、それの方がいいだろうと思っていた。

 高校の日本史では、戦前、戦後を学ぶ暇のないまま受験に入っていく。桑田佳祐が「ピースとハイライト」で歌っていた。

 これまでの読み方だとこんなことが起こって次にはこんなことが起こったという結果が優先されていくが、逆読みしていくと、なぜそうなったのか、という疑問とともに歴史を読み進んでいくことになる。

 例えば、天保の改革はなぜ失敗したのか→水野忠邦が性急過ぎたから。→なぜ性急になってしまったのか→長い飢饉で農地が荒廃し、農村を捨て江戸に入り込んっだり、徳川家斉が五十年も将軍職につき、放漫政治をし、子を五十数人もつくり、贅沢をし、武士も質素倹約をせず、借金、減給となったから、→なぜ家斉は放漫な政治を選んだのか→松平定信との関係が悪くなったから→ 

 とこんな風に遡っていく。日本史はなんども学んだのに、忘れてしまっていることも多く、逆読みで多くのことを思い出した。