25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

桑田佳祐礼賛

2018年11月08日 | 音楽 ポップス
 テレビ朝日系「関ジャム~完全燃SHOW」毎日曜日23:10 の音楽分析番組が面白い。へえ、となんども驚く。前々回は「ジャズピアノ」「クラシックピアノ」「ポップスピアノ」の奏法の違いやミックスするとどうなるか、連弾してみるとか、とても興味深い。前回は「サザンオールスターズ桑田佳祐のベスト曲20を専門家が選ぶ」というもので、スージー鈴木の「サザンオールスターズ1978年~1985年」を読んでいたので、二重に面白かった。メジャーセブンコードは「東京大人のコード」と言われるほどに音に都会っぽさが表現される。桑田佳祐はこれを多用していることや、メロデイーが歌詞とともに出て来るのではないか、という憶測。一つの音に一つの語という日本語音楽の縛りを一つの音に日本語を詰め込んだり、日本語と英語を合体させたりしていることも実例をして示してくれる。

 サザンと同じアミューズ事務所のスガシカオやLOVE PSYCHEDELICOが出ていた。専門家というのは音楽評論家や音楽家などのことだ。
 初期の(原由子が妊娠して活動休止になるまで)のアルバムはぼくもしっかり覚えている。スージー鈴木は最高傑作として「メロデイー」を挙げていた。今振り返って聞いていると、桑田佳祐の曲は、「LOVE物」と「社会風刺物」「有名人へのお節介物」「エロ物」「前川清物」「オチャラケ物」に分類できるように思う。時々カスみたいな歌もある。
 彼は一度「日本文学全集」という歌を歌った。長いオムニバスの歌であった。有名文学作品の出だしを歌にしていた。題材の人間失格、芥川の蜘蛛の糸、漱石の吾輩は猫である、などなど。
 現在すでに60歳になった桑田佳祐は書き散らす歌詞ではなくて、詞を詩としてとらえ、文学のように向かって書いているように見える。
「大河の一滴」はいい例かもしれない。
 歌詞でいえば、松任谷由実、中島みゆきは優れていると思うが、桑田佳祐もそのなかに入ってくるだろう。

 読売新聞が日本で最も歌が上手い歌手のアンケートを発表したことがある。3、4年前だったと思う。女性は美空ひばりだった。もうなくなっているのに、挙げられるのはそのご美空ひばりを越える歌手はでてきてないと判断されたのだろう。男性服は桑田佳祐であった。
 表現力が豊かである。
 今年の「ひとり紅白歌合戦」も楽しみにしている。

 さて、中南米の移民希望のアメリカに向かう集団行進。どこまできたのだろう。そしてどうするのだろう。不気味である。桑田佳祐もこのニュースを見ていることだろう。ところが行進の中に日本人ジャーナリストgしないから内部の様子もわからず、外側からしか歩いている集団は見えない。もどかしいところだ。