25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

水道事業の民営化

2018年11月13日 | 社会・経済・政治
 水道局の民営化を安部政権は狙っている。国鉄、専売公社、電々公社、郵便局、高速道路。NTTを除いて独占企業ばかりである。株主に還元するために高止まりで料金を設定する。こんどはすいどうまでもか。電力も独占企業である。
 独占的な企業は競争してもらってこそのものだと思うが自治体はその資産をお金にしたいというにか、とにかく政府はそうしたいらしい。
 水道を巡っては内乱の原因にもなっている国もあるし、命が担保に取られることから、民営化したものの、水道料金が上がったり、業者がメンテナンスをけちったりすることもあり、国営化に戻そうとする国もある。
 高橋洋一という元財務省の安部政権応援者が、日本は資産が1500兆円あるのだから
まったく財政の心配などない、と言っていたが、水道設備も財産で、これを売って自治体は財源とする、ということだろうか。
 ところで、尾鷲市には海洋深層水の取水設備がある。以前、機械の故障でメンテナンス中だと噂で聞いたが再開したのだろうか。
 この海洋深層水が第二水道になればいいといつも思っていた。尾鷲の住民にくま無く深層水を行き渡らせるのは設備的に難しいのだろうか。深層水もいろいろ種類があって、ぼくはカルマグ水にもっとも興味がある。カルシウムとその半分量のマグネシウムは細胞によいことを突き止めている。資生堂はこの研究から化粧品を作っている。
 カルマグ水を売ればいいのにと思う。これで風呂に入ればお肌つやつやというやつだ。しかし現在販売されているコンビニなどで買えるペットボトルの水はカルシウムとマグネシウムの配分が操作られているように思える。よい水はもともとそうなのか、知識があってそうしているのかは知らない。
 外国人労働者の問題も将来の国の形を決めていく重要な問題である。企業におされて拙速にやってしまうわけにもいかない。しかしこの労働力不足もデータ上のわかっていたことである。少子化問題と同じようなものだ。データがあったのだったら、論議していなければならない。それをしないのは怠慢か狡猾でしかない。
 1年が基本育休の期間で、それ以上2年まで育休をしたい場合は保育園に入れなかった証明書をもらわないと雇用保険から育休時の給料をもらえないので、わざと保育園を落選するように申し込む、という制度矛盾があからさまになっている。初めから育休は2年とすればよかったのである。上部の官僚は自治体の係員の煩雑でミスが許されない聞き取り作業や事務作業の苦労など知らないだろう。
 話が逸れてしまった。水道事業の民営化のことである。ただでさえ財政が不足している地方自治体である。尾鷲市の場合、水道事業はまだ余裕があるようだ。減価償却はしているのかどうかは知らないが、大規模な設備投資が必要だというニュースも聞かない。
 海洋深層水事業が再開したという噂はきかない。頓挫したのだろうか。
 国会では国民に見えにくい形で水道事業の民営化が推し進められている。

人類が解決するべきこと

2018年11月13日 | 文学 思想
人類がおのずから解決しなければならない問題は、
 1.強制されて人を殺しにいかされること
 2.仲間の批判をしただけで拘留されたり、リンチを受けたり、殺されたりすること
 3.同じく仲間から異端視され、虐待リンチを受け、殺されたりすること
 4.やってもいないのにやったと言われ、警察に捕まり、拘留されること
 5.模倣因子を抑制すること(同調圧力を抑制すること)

 人によってはまだいくつか、いろいろあるだろうが、ぼくの場合、まずこんなことがすぐに浮かぶ。そしてこの5つのことの共通点を考えてみると、集団を重んじる意識と個人を重んじる意識の逆立の問題である。つまり個人幻想が共同幻想にやられる、という観念の問題である。
 例えば、香港の書店主が中国政府を批判する書物を売ったからと言って、書店主が監禁される。あるいは、国民国家のためだと徴兵制が施行され、拒否できず、戦地に赴任させられることも同様である。もっとこまかく言えば、現在自衛隊という組織に所属し、自衛隊の理念と方針のもとで、働き、給料をもらっている妻子ある男性がいたとする。そしてある日、外国で戦争が起こった。日米安保同盟の下、アメリカ軍を応援をしなければならない。その妻子ある男に赴任の命令が下りた。
 この場合、国民はその妻子ある男の苦悩はわからない。わかるのは、国民の一人一人まで「戦地の赴く命令」が身近な普通の人にも来始めたときだ。共同幻想の強力な圧力は日中戦争、太平洋戦争時で体験済であり、朝ドラでも間接的にでも語られるところである。
 共同幻想は個人がもってしまうところに恐ろしさがある。

 人類がおのずから解決しなければならない最後の問題は
  1.飢饉をなくすこと
  2.貧困格差をなくすこと

 この2つの問題は、共同幻想がよい使われ方をすると解決できるように思う。飢饉はおおかた解決されているような現状であるが、貧困格差は今進行中であり、今後深刻な問題になっていきそうな気配がある。理念的には人間は等しく公平に扱われ、言論の自由を持ち、この地球に暮らす生存権をもつ。

 最近おもしろかったこと。
  トランプ大統領がCNNの記者の質問に対して、さんざんに口でののしったこと。そしてあえて、5番目という早い順序で指名したこと。
 これがロシアだったらCNN記者は殺される運命にありそうだし、中国だったら質問できるはずもない。この場面は元首的な二人の権威、天皇と首相に置き換えると日本ではどうなるか。アメリカはあくまでオープンであると思ったのはぼくだけだろうか。