25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

アマゾンの危機

2019年08月28日 | 社会・経済・政治

  ヤノマミの生活やピダハンの考え方を読み、昨年はまだ文明世界に姿を現していない未知の原住民「イゾラド」を読んだ。さらにアマゾンに入り込み、鉱物や金になる物を狙った荒くれどもが入ってくる。つづいて軍隊が入り込み、彼らは免疫力のない菌やウィルスを持ち込み、多くのアマゾン流域の先住民を滅ぼしてしまった。そんな話もNHKのドキュメントで見た。アマゾンが火事で危険な状態である。ということはヤノマミもピダハンは大丈夫なのだろうか、とすぐに心配する。

 地球上に20%の酸素を供給しているというアマゾンのジャングル。ブラジルの大統領がG7からの協力を拒否している。ヨーロッパも異常気象に見舞われ、フランスでは40度越えしたり、豪雨があったりと、地球温暖化に敏感になっているところへこのアマゾン騒ぎである。もしも酸素が20%も減ったら、窒素と二酸化炭素が増えるだろう。何%増えるのか知らないが。

 日本はゲリラ豪雨で今年も九州各地で被害が出ている。尾鷲では秋刀魚は一匹も獲れない。イワシも脂がなくなった。

 逆に、北極圏の氷が溶け、利用可能な土地が増えている。北極航路もできようとしている。沈んでいくところ、新しい未開の土地が現れる昨今である。

 さて、どのような仕組みで大雨になるのだろう。温暖化により、ある地域で水分が蒸発し干魃が起こる。蒸気で空に上がった水分は雲となり、雨を降らす。単純に言えばおそらくそういうことだろう。

 ヨーロッパの若者たちが騒ぎ始めた。

 ピダハンはアメリカの宣教師に言った。「神? 見せてみなよ」。彼らには宗教心はない。アマゾンは深い寛容性のあるジャングルなのだ。