前日に作ったマッシュポテトが余っていた事と・・・
ふとイギリス料理の定番「パイ&マッシュ」を作っていなかった事に気付いた。
なぜか、どの料理本にも出ていないんだ。
(万人が万人、あんまり「滅茶苦茶に美味しい」と言うものではないからかなぁ・・・自分はこの素材を活かした優しい味わいが好きなんだけれど)
「フィリング作り」
牛挽肉とタマネギ(牛挽肉が少なかったので少しタマネギを多めにしてカサ増し、日本人にはこのぐらいでいいだろう、タマネギは後で加熱するけれどあまりシャリシャリしていると美味しくないのでワリとメイラード効果で焦げない程度によく炒める)をオリーブオイルで炒め、赤ワインやビールなどを小麦粉でトロミを付けるのだが、赤ワインが無いので(そうそう用意している程、酒飲みでもない)、水とバターでコクを出して煮込む。
(アクアパッツァではないが、水にも味があるんだ、水も調味料として扱うんだ)
塩胡椒してサッと火を入れたら冷ましておく。
「ショートクラストの生地作り」
(慣れて手早く出来るならオーブンの余熱も始める)
今回は大量に作って(手の熱でダレてきたら冷凍庫へ入れて固めてから成型に使う)
使う分だけ切り分けて、
余りは冷凍してみる。
生地を伸ばして、パイ皿が無いのでグラタン皿に敷いて隙間を無くすように「軽く」押さえていく(軽くね)
もう1枚を作るので、はみ出た部分と余っている生地を少しもらう(このグラタン皿だと計170g~200gぐらいになるのかな)
冷ましておいた牛挽肉のフィリングを詰め、
もう1枚生地を平たく伸ばし、
包丁などを差し込んで持ち上げて引き離し、
フィリングの入ったグラタン皿に被せて、内側に折り、余った生地を切り取る(ここで余った生地は保存用に戻しても良いだろう)。
大事なのは、焼いた時に出す為に器の縁に生地がかからないこと。
こんな感じで大名行列の様に「上に上に~」?。
縁が立っていると焦げて硬くなるので、フォークなどで模様を付けながら縁を平らにねかす。
一応、いらないかもしれないが牛乳をハケで塗って焼いた時の色ツヤを出す。
190度に温めておいたオーブンで40分ぐらい。
「リカーソース作り」
(焼いている間に)
どのレシピを見ても分量が同じなので、ちょっと量が多いかな?と思いつつも初めてなので仕方なくこの分量で。
・小麦粉25g
・バター25g
・パセリ大匙4
・水(やスープストック)300ml+少しソースが硬いようなら100ml
・スープストックが無い場合コンソメなどの素を上記↑の水に溶いておく。
・塩、胡椒 好みで(←え?っていうぐらいかなり薄く作るが、)。
※別味でモルトビネガー(モルトビネガーが入らないレシピってあるんだ、自分も最初は必要では無いと思うし)
ホワイトソースを作る時みたいに、軽く熱した鍋にバターを溶かし、少し泡立ってきたら、小麦粉を入れ、1~2分炒める。
スープストックが無い場合のコンソメなどの素を溶いておいた水を(ダマを作らない為に)少しづつ入れながら溶いていく。
ゆっくり入れて加熱し、
少し硬いかな?と思ったら+アルファアの水を100mlぐらい足して焦げないようにかき回しながら火にかけて様子をみる。
かき回しながら少し煮詰めたら、パセリをドバっと入れる。
少し、煮て(この時の煮る時間でパセリの風味をどのぐらい残すか?決める。あまりパセリ風味があっても、微妙に合わないんだ、かといって後からくるのもチトダサイ)、
今回別のフライパン鍋に半分を分けて入れ、そっちにはモルトビネガーを入れるVer.を作る(SARSON`Sのモルトビネガーだぜ?、マイルドな酸味を加熱してみる実験でもある)。
塩・胡椒で味を整えて弱火で温め余熱で好みの味にもっていく(ミントソースで覚えた色=多分黄色だと思うぐらいにして)、足りなければ本当にごく僅かに塩をツマミながら入れる。
本気かよ?っていうぐらいかなり薄くても、コンソメとかの味があるのでコクがあるのでよく味わうと遠くの方で成立する。
火を切ってもコンロの余熱で小麦粉の成分が焦げるので、ずっと火にかけていた方と場所を変える(又はキッチンが広ければコンロ自体から下ろす)。
普通のリカーも、ビネガー入りのリカーも、うん、確かにイギリスの味だわ・・・(さてどうしよう?)
事前(今回は前日)に作っておいたマッシュポテトを熱過ぎずぬるくレンチンして作りたてぐらいに軽く温め混ぜておく。
※因みにマッシュポテトを作る時、茹でたジャガイモの皮を剥く時は熱いのでフォークで刺して剥く(もう一方の手でスプーンを使ってもやり易い)。
(本当はマッシュも作り立てが1番でレンチンも電磁波が良くなさそうだからしたくはないが、冷蔵庫でキンキンに冷えたマッシュポテトというのもなんなので)
パイが焼けたら、ソースを皿に敷き、グラタン皿から出したパイを乗せて、その上や横にマッシュポテトを添える。
2種類のリカーのパイ&マッシュの完成(見た目ワルイけれど・・・別にパイの上にマッシュを乗せなくても良い、何かクセで乗せてしまだけなので)。
割ってみると、うん、手前味噌だが、今まで食べた中のパイ&マッシュの中では1番美味しいな。
リカーは、モルトビネガーを入れないVer.が普通の感じで、食べていて8割ぐらいまで飽きないのだが、流石にこの量なので、8割を過ぎり頃、飽きてくるから、その時にビネガー入りというのが、肉の油脂をサッパリとさせてくれる感じ。
(基本的には入れない方が自分は好きだけれど、でもビネガー入りVer.もこれもイギリスの味ではあるんだ、F&Cの様な下町の味というか)
※因みにこのリカーを作っていて思ったのが、ソース類は嫌いだったけれど、アジアのタレは味を付けるもので、欧米のソースは風味を足すものなのかもしれない?、まったくアプローチやスタンスが違う感覚でのぞむ事が様々なタレやソースを作る上で目指すゴールに近付くコツなのではないか?と、素材の味が好きな自分にとってタレとかソースってちょっとヤマっ気を感じるので好きではないが、それでも避けて通れない場合があるので一応備忘録としてメモしておこう。ソースは風味や香り付け、タレは味付け!!と・・・
このリカーとポテトを混ぜて食べたり、肉とポテトを混ぜたり、コクのある生地と食べたり、これが、又、美味しくて楽しい!!!
イギリス料理は嬉しい料理。
「オマケ」
余ったリカーをラップをして冷蔵庫で保存しておいて、使う時に香りが飛ばないように軽く短時間でレンジでチンをする。
甘塩のタラをボイルして(なぜかイギリスはタラをソテーではなくボイルが多い、ソテーも無くは無いが、でも圧倒的にボイルが多い)、1度他の皿で水気を切り、2種類のリカーソースを敷いた皿にただ乗せる(本来はリカーは一種類で、水ではなく牛乳でパセリソースを作り、食べる直前にレモン汁をリカーに絞って加える、パセリソース)。
一見凄まじく地味だが、食べてみると、モルトビネガーを加えたリカーの方がタラと「は」尋常ではなく美味しい化学変化が起きる・・・1晩置いたからより深みが出たのかな?そんな気がしないでもないが・・・。
(普通のリカーの方にもモルトビネガーを振りたくなる・・・イギリスで茹でたタラにかけるパセリソースが食べる直前にレモンを絞るのが古典的というのが解るだろう)
パイ&マッシュはモルトビネガー無しでも。
この嬉しい驚きは本当に面白いし、素材を活かしている!!
騙されたと思って是非やってみて欲しい
後日、冷凍しておいた生地で(生地の蓋は側面を切った方が良いかも)、もう1回やったら出来た。
(ショートクラストの生地もある程度冷凍しておけるな)
回を重ねるごとに上がっていく気がする。
手順としては、
↓
1.ジャガイモを軽く洗って
2.水に漬けておく
3.お湯を沸かして
4.半分にしたポテトを茹でる
5.タマネギと牛肉でフィリングを作る
6.オーブンの余熱を入れて(ここでポテトに箸を刺して茹っていたら皮を剥いても良い)
7.生地をササっと作る(手の熱で生地がダレたり夏場は冷蔵庫や冷凍庫とかで一瞬冷やすと作業し易い)
8.グラタン皿に敷いて
9.フィリングを入れ
10.蓋を作ってかぶせる
11.オーブンで焼く
12.マッシュポテトを作って
13.リカーを作って
14.パイが焼けたら皿にリカーを敷き
15.パイを型から出して載せ
16.マッシュポテトを上に乗せる。
1回どこかで味を覚えて、自分の味(=家庭の味)にアレンジというかもっていくとやり易いかも(材料を変えず)=基本イギリス料理は、現代人にはボケた様な味なので、驚かない様に!!。
これが素材本来の味なんです。
素材を活かす分、多分、スゴイ素材で作ったら凄い事になるんだろうな
正直よ、くここまでの味にこれたなと思うと・・・、グっと涙が滲む感じ!
1回、自分の味が作れてある段階に届き、次に繰り返すと、ある一定のラインからグッと上がる感じ。
ふとイギリス料理の定番「パイ&マッシュ」を作っていなかった事に気付いた。
なぜか、どの料理本にも出ていないんだ。
(万人が万人、あんまり「滅茶苦茶に美味しい」と言うものではないからかなぁ・・・自分はこの素材を活かした優しい味わいが好きなんだけれど)
「フィリング作り」
牛挽肉とタマネギ(牛挽肉が少なかったので少しタマネギを多めにしてカサ増し、日本人にはこのぐらいでいいだろう、タマネギは後で加熱するけれどあまりシャリシャリしていると美味しくないのでワリとメイラード効果で焦げない程度によく炒める)をオリーブオイルで炒め、赤ワインやビールなどを小麦粉でトロミを付けるのだが、赤ワインが無いので(そうそう用意している程、酒飲みでもない)、水とバターでコクを出して煮込む。
(アクアパッツァではないが、水にも味があるんだ、水も調味料として扱うんだ)
塩胡椒してサッと火を入れたら冷ましておく。
「ショートクラストの生地作り」
(慣れて手早く出来るならオーブンの余熱も始める)
今回は大量に作って(手の熱でダレてきたら冷凍庫へ入れて固めてから成型に使う)
使う分だけ切り分けて、
余りは冷凍してみる。
生地を伸ばして、パイ皿が無いのでグラタン皿に敷いて隙間を無くすように「軽く」押さえていく(軽くね)
もう1枚を作るので、はみ出た部分と余っている生地を少しもらう(このグラタン皿だと計170g~200gぐらいになるのかな)
冷ましておいた牛挽肉のフィリングを詰め、
もう1枚生地を平たく伸ばし、
包丁などを差し込んで持ち上げて引き離し、
フィリングの入ったグラタン皿に被せて、内側に折り、余った生地を切り取る(ここで余った生地は保存用に戻しても良いだろう)。
大事なのは、焼いた時に出す為に器の縁に生地がかからないこと。
こんな感じで大名行列の様に「上に上に~」?。
縁が立っていると焦げて硬くなるので、フォークなどで模様を付けながら縁を平らにねかす。
一応、いらないかもしれないが牛乳をハケで塗って焼いた時の色ツヤを出す。
190度に温めておいたオーブンで40分ぐらい。
「リカーソース作り」
(焼いている間に)
どのレシピを見ても分量が同じなので、ちょっと量が多いかな?と思いつつも初めてなので仕方なくこの分量で。
・小麦粉25g
・バター25g
・パセリ大匙4
・水(やスープストック)300ml+少しソースが硬いようなら100ml
・スープストックが無い場合コンソメなどの素を上記↑の水に溶いておく。
・塩、胡椒 好みで(←え?っていうぐらいかなり薄く作るが、)。
※別味でモルトビネガー(モルトビネガーが入らないレシピってあるんだ、自分も最初は必要では無いと思うし)
ホワイトソースを作る時みたいに、軽く熱した鍋にバターを溶かし、少し泡立ってきたら、小麦粉を入れ、1~2分炒める。
スープストックが無い場合のコンソメなどの素を溶いておいた水を(ダマを作らない為に)少しづつ入れながら溶いていく。
ゆっくり入れて加熱し、
少し硬いかな?と思ったら+アルファアの水を100mlぐらい足して焦げないようにかき回しながら火にかけて様子をみる。
かき回しながら少し煮詰めたら、パセリをドバっと入れる。
少し、煮て(この時の煮る時間でパセリの風味をどのぐらい残すか?決める。あまりパセリ風味があっても、微妙に合わないんだ、かといって後からくるのもチトダサイ)、
今回別のフライパン鍋に半分を分けて入れ、そっちにはモルトビネガーを入れるVer.を作る(SARSON`Sのモルトビネガーだぜ?、マイルドな酸味を加熱してみる実験でもある)。
塩・胡椒で味を整えて弱火で温め余熱で好みの味にもっていく(ミントソースで覚えた色=多分黄色だと思うぐらいにして)、足りなければ本当にごく僅かに塩をツマミながら入れる。
本気かよ?っていうぐらいかなり薄くても、コンソメとかの味があるのでコクがあるのでよく味わうと遠くの方で成立する。
火を切ってもコンロの余熱で小麦粉の成分が焦げるので、ずっと火にかけていた方と場所を変える(又はキッチンが広ければコンロ自体から下ろす)。
普通のリカーも、ビネガー入りのリカーも、うん、確かにイギリスの味だわ・・・(さてどうしよう?)
事前(今回は前日)に作っておいたマッシュポテトを熱過ぎずぬるくレンチンして作りたてぐらいに軽く温め混ぜておく。
※因みにマッシュポテトを作る時、茹でたジャガイモの皮を剥く時は熱いのでフォークで刺して剥く(もう一方の手でスプーンを使ってもやり易い)。
(本当はマッシュも作り立てが1番でレンチンも電磁波が良くなさそうだからしたくはないが、冷蔵庫でキンキンに冷えたマッシュポテトというのもなんなので)
パイが焼けたら、ソースを皿に敷き、グラタン皿から出したパイを乗せて、その上や横にマッシュポテトを添える。
2種類のリカーのパイ&マッシュの完成(見た目ワルイけれど・・・別にパイの上にマッシュを乗せなくても良い、何かクセで乗せてしまだけなので)。
割ってみると、うん、手前味噌だが、今まで食べた中のパイ&マッシュの中では1番美味しいな。
リカーは、モルトビネガーを入れないVer.が普通の感じで、食べていて8割ぐらいまで飽きないのだが、流石にこの量なので、8割を過ぎり頃、飽きてくるから、その時にビネガー入りというのが、肉の油脂をサッパリとさせてくれる感じ。
(基本的には入れない方が自分は好きだけれど、でもビネガー入りVer.もこれもイギリスの味ではあるんだ、F&Cの様な下町の味というか)
※因みにこのリカーを作っていて思ったのが、ソース類は嫌いだったけれど、アジアのタレは味を付けるもので、欧米のソースは風味を足すものなのかもしれない?、まったくアプローチやスタンスが違う感覚でのぞむ事が様々なタレやソースを作る上で目指すゴールに近付くコツなのではないか?と、素材の味が好きな自分にとってタレとかソースってちょっとヤマっ気を感じるので好きではないが、それでも避けて通れない場合があるので一応備忘録としてメモしておこう。ソースは風味や香り付け、タレは味付け!!と・・・
このリカーとポテトを混ぜて食べたり、肉とポテトを混ぜたり、コクのある生地と食べたり、これが、又、美味しくて楽しい!!!
イギリス料理は嬉しい料理。
「オマケ」
余ったリカーをラップをして冷蔵庫で保存しておいて、使う時に香りが飛ばないように軽く短時間でレンジでチンをする。
甘塩のタラをボイルして(なぜかイギリスはタラをソテーではなくボイルが多い、ソテーも無くは無いが、でも圧倒的にボイルが多い)、1度他の皿で水気を切り、2種類のリカーソースを敷いた皿にただ乗せる(本来はリカーは一種類で、水ではなく牛乳でパセリソースを作り、食べる直前にレモン汁をリカーに絞って加える、パセリソース)。
一見凄まじく地味だが、食べてみると、モルトビネガーを加えたリカーの方がタラと「は」尋常ではなく美味しい化学変化が起きる・・・1晩置いたからより深みが出たのかな?そんな気がしないでもないが・・・。
(普通のリカーの方にもモルトビネガーを振りたくなる・・・イギリスで茹でたタラにかけるパセリソースが食べる直前にレモンを絞るのが古典的というのが解るだろう)
パイ&マッシュはモルトビネガー無しでも。
この嬉しい驚きは本当に面白いし、素材を活かしている!!
騙されたと思って是非やってみて欲しい
後日、冷凍しておいた生地で(生地の蓋は側面を切った方が良いかも)、もう1回やったら出来た。
(ショートクラストの生地もある程度冷凍しておけるな)
回を重ねるごとに上がっていく気がする。
手順としては、
↓
1.ジャガイモを軽く洗って
2.水に漬けておく
3.お湯を沸かして
4.半分にしたポテトを茹でる
5.タマネギと牛肉でフィリングを作る
6.オーブンの余熱を入れて(ここでポテトに箸を刺して茹っていたら皮を剥いても良い)
7.生地をササっと作る(手の熱で生地がダレたり夏場は冷蔵庫や冷凍庫とかで一瞬冷やすと作業し易い)
8.グラタン皿に敷いて
9.フィリングを入れ
10.蓋を作ってかぶせる
11.オーブンで焼く
12.マッシュポテトを作って
13.リカーを作って
14.パイが焼けたら皿にリカーを敷き
15.パイを型から出して載せ
16.マッシュポテトを上に乗せる。
1回どこかで味を覚えて、自分の味(=家庭の味)にアレンジというかもっていくとやり易いかも(材料を変えず)=基本イギリス料理は、現代人にはボケた様な味なので、驚かない様に!!。
これが素材本来の味なんです。
素材を活かす分、多分、スゴイ素材で作ったら凄い事になるんだろうな
正直よ、くここまでの味にこれたなと思うと・・・、グっと涙が滲む感じ!
1回、自分の味が作れてある段階に届き、次に繰り返すと、ある一定のラインからグッと上がる感じ。