松島や
嗚呼 松島や
松島や
この伝芭蕉作とされる駄句は、後年の観光用コピーである。
だがしかし、往事の芭蕉の感動は見事に伝えたのである。
松島を連呼するほどに・・・芭蕉翁は感動したと云うのである。
確実に言える事は、芭蕉は松島では句を詠まなかった。
奥の細道と云う、壮大な前書きを残したのみである。
弟子の曽良は、今でも人口に膾炙される名句を残した。
「松島や鶴に身を借れほととぎす」
である。
曽良は句が出来たが、私のほうは感動のあまり句が出来ない。
芭蕉はそう言っている。
松島は「造化の天工」とまで讃えている。
「その景色窅然(ようぜん)として、美人の顔を粧ふ」
感動が伝わってくる文章である。
この松島の一文は、象潟とあわせて名文とされている。
芭蕉翁が感動のあまり詠めなかった松島、である。
野人ごときが詠める訳などない。
「松島の島々透る風涼し」
だがしかし、初心者は臆面もなく詠んでしまう。
実に恐ろしい仕儀である。
芭蕉翁、許されよ!
荒 野人
嗚呼 松島や
松島や
この伝芭蕉作とされる駄句は、後年の観光用コピーである。
だがしかし、往事の芭蕉の感動は見事に伝えたのである。
松島を連呼するほどに・・・芭蕉翁は感動したと云うのである。
確実に言える事は、芭蕉は松島では句を詠まなかった。
奥の細道と云う、壮大な前書きを残したのみである。
弟子の曽良は、今でも人口に膾炙される名句を残した。
「松島や鶴に身を借れほととぎす」
である。
曽良は句が出来たが、私のほうは感動のあまり句が出来ない。
芭蕉はそう言っている。
松島は「造化の天工」とまで讃えている。
「その景色窅然(ようぜん)として、美人の顔を粧ふ」
感動が伝わってくる文章である。
この松島の一文は、象潟とあわせて名文とされている。
芭蕉翁が感動のあまり詠めなかった松島、である。
野人ごときが詠める訳などない。
「松島の島々透る風涼し」
だがしかし、初心者は臆面もなく詠んでしまう。
実に恐ろしい仕儀である。
芭蕉翁、許されよ!
荒 野人