エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

桔梗

2013年07月30日 | ポエム
桔梗が咲いて、晩夏の気配が濃厚になりつつある。
山では、まだ咲いてはいないだろう・・・。
都会の蒸し暑さに耐えて、桔梗が咲くのである。

俳句の世界では「桔梗(ききょう)」あるいは「桔梗(きちこう)」と読ませて、575に合わせる工夫がされている。

桔梗は何と言っても、蒼色、あるいは紫色でなければと思うけれど白の花もある。
それも良い。
だがしかし、写真を撮る時何故か熱中できない。
白は「違う!」と思ってしまうからだろうか?
白の桔梗には申し訳ないのだが・・・。



今日、桔梗を詠んでしまうと困ったチャンになってしまう。
なぜなら、桔梗は初秋の季語であるからである。
しかし、都会では大分前から咲いている。
むしろ、もう終わりである。







「桔梗の花に任せる空の蒼」







生活感の欠落した季語となってしまうからでもある。
由利主宰は、季語は自分で決めれば良い!
と仰る。
仰るけれど、それは経験の積み重ね無くしてありえないではないか。
とも思う。




紫のふつとふくらむ桔梗かな 子規


女三十桔梗の花に似たるあり 青々






生活感覚の見事なまでの公孫樹。



もう銀杏の実を付けているいるし、その大きさはもう立派な銀杏である。
エヘッ、変な日本語。



空は時として、秋を見せる。
夏本番と、秋の予感が同居する季節となっている。



きちこう・・・を詠んでもよかろう!
と、一人納得している。

因みに、桔梗の花言葉は・・・。
「変わらぬ愛」「気品」「誠実」「従順」である。

きちこう以外にも、おかととき/ありのひふきぐさ/一重草などの呼び名もある。
桔梗・・・以外に千変万化の花である。




            荒 野人