エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

短冊

2014年04月03日 | ポエム
今回の春の吟行に持参した短冊である。



句としては、駄作かもしれないけれど結構気に入っている。
春の気分横溢といった感じである。

「馬酔木咲く人は発条持ち街に出る」

とした。

バネが入ったかのように,人はいきいいきと歩いている。
しかも、跳ねはねと歩くのは,若さの特権であるのだ。
その春の気分である。

書としては,自己流だけれど雰囲気があれば宜しい。
そう思っている。

主宰からは「発条持ち」が分からない。
バネ持ちでは駄目なのか!
と指摘された。



もう一つ書いたのは、

「黒文字の移り香の立つ春の菓子」

である。
しかし、これは持参しなかった。

かつて書も習ったことがあるけれど、服を墨で汚しただけであった。
かつて絵画も習ったことがあるけれど、デッサンで挫折した。
線も,円も綺麗に描けた試しが無いのである。

言い換えれば不器用なのだ。

からまつ俳句会の面々の顰蹙を買わないうちに、もう少し上手くなろうかな・・・と思っている。
そう思っていても、残された時間はそう多くはない。
やはり、死ぬまで自己満足で終るしかないか!

もう少し,真面目に人生と向き合っていけば良かった。
そんな反省頻りの今日この頃である。


       荒 野人