エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲

2014年04月29日 | ポエム
今日は、カラヤンの棒で聴いて頂きたい。
ぼくは、ひたすらこの曲を聴き続けている。

マスカーニ作曲であって、オペラの世界に革新をもたらしたのであった。
初演のとき、カーテン・コールが60回繰り返されたと言われている。







何故か、心のさざ波を消したいときにこの曲を聴く。
何故か、心が揺らぐときにこの曲を聴く。

曲の囁きは、揺るぎないのである。
揺らぎも、ハーモニーもない。
ただ重層的な音の深さがあるのだ。

そもそもこのオペラは、週刊誌的ネタのストーリーであるにも関わらず、ぼくの心を穏やかに、そして平らかにしてくれるのである。
ヴェリズモである。

だがしかし、ゆったりとした、流れる大河の如き間奏曲である。







「春終る豊かな流れの深さかな」







このオペラは、現実主義で貫かれた。
そこが、革新的なのだ。



耳にすんなりと入ってくる曲の臍は、弦楽器の4パートが々メロディーを弾く事にある。
ユニゾンである。
この写真は、スコアではないけれど楽譜の雰囲気が宜しい。



静かに、一切の雑音を消して聴いていたい。



因に、カヴァレリア・ルスティカーナの意味は「田舎の騎士道」である。
このオペラの舞台は、イタリアのシチリア島である。



       荒 野人