エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

春色讃歌・・・

2014年04月24日 | ポエム
4月20日から24日まで・・・。
今日までが「葭始めて生ず」の第16候である。

従って、もう春が深まっているのだ。

葭の若葉がツンツンと際立って見える。
じっと見ていると、気持ちが新鮮になる。



この候の言葉は・・・。
「春眠暁を覚えず」である。
中国の詩人「孟浩然」の詩の一節である。
彼は唐代の詩人だ。



春の喜びが高らかに詠われている。
朝の訪れの早さ、その喜びが詠われているのである。

葭(あし)は、関西では葭(よし)と読む。
「悪し」と表記できるから、縁起が悪いとされたのである。

さて、この季節の珍しい花を二つ紹介しよう。



十二単(じゅうにひとえ)である。
花が重なるように咲き揃っていくからであろう。

十二単の花言葉は・・・。
「私はあなたを待ってます」「強い結びつき」である。



アケビの花である。
もう終わりに近い。

だがしかし、可憐である。
アケビの花言葉は・・・。
「才能」「唯一の恋」である。







「葭の芽のすっくと宙指す水の揺れ」







葭の勢いに、圧倒される季節ではある。



      荒 野人